夏休みの宿題として俳句を作るコツ
俳句を作るのは難しいと考えている子は少なくないでしょう。しかし、作品の例を見てみるとどれも自由な発想のものばかりだということが分かります。夏休みの宿題で俳句を作るときのコツを紹介します。
俳句作りのルール
俳句作りを始める前に、俳句作りの基本的なルールを確認しておきましょう。
そもそも俳句とは、5・7・5の17文字の言葉で、そのときの感情や思い描いた情景、出来事を表現する方法です。
俳句作りのルールは、「5・7・5の言葉数に合わせて言葉を組み合わせること」「季語を盛り込むこと」が基本になります。短い文章の中に、心情や情景、さまざまな出来事が盛り込まれているからこそおもしろい作品が生まれます。
季語を学ぶ
どんな季語を使えば良い俳句が作れるのでしょうか。まずは季語について学びましょう。どうして俳句には季語を入れるのでしょうか? 日本には四季があります。季節ごとに景色や人の生活習慣、イベントが変わっていきます。
季語を使うことでそのときの人の様子や季節の移り変わり、人の暮らしに関わることを表現しやすくなるのです。
夏休みに関連した季語集
夏休みの俳句を作るときには、どんな季語を使えば良いのでしょうか? 夏を使った季語や、夏に関連している季語を紹介します。
夏を使った季語
夏草、夏の雨、夏の海、夏の風邪、夏の川、夏の雲、夏の空、夏の潮、夏の月、夏の果て、夏の虫、夏の山、夏の日、夏の星、夏の夕、夏の夜、夏服、夏休み、夏の蝶、夏みかん、夏祭り、夏至、初夏、盛夏、立夏
※一部抜粋
(引用元:夏の季語|現代俳句協会)
夏に関連している季語
あさがお、あじさい、汗、うちわ、海開き、海の日、泳ぎ(泳ぐ)、お化け屋敷、蚊、海水浴、かたつむり、かぶとむし、かみなり、きゅうり、キャンプ、金魚、草刈り、くらげ、氷水、サイダー、サーフィン、三社祭、サングラス、七月、暑中見舞い、スイカ、スイカ割り、水中眼鏡、納涼、せみ、扇風機、ソーダ水、玉虫、トマト、花火、半ズボン、パイナップル、日傘、避暑、ひまわり、冷やし中華、冷麦、冷ややっこ、アイス、日よけ、ビーチパラソル、ビール、風鈴、噴水、プール、蛍、ボート、祭、水遊び、水鉄砲、水ようかん、麦茶、夕立ち、夕焼け、浴衣、夜店、ラムネ、林間学校、冷房
※一部抜粋
(引用元:夏の季語|現代俳句協会)
夏休みの思い出の中から季語を選ぶ
夏の季語はたくさんありますが、難しいものを選ぶと俳句を作るのに悩んでしまうかもしれません。夏休みにしたことを思い出してキーワードになる季語を考えてみると、俳句の中心になる季語を見つけやすくなります。
例えば、夏休みに家族で海水浴に出かけた思い出を俳句にします。すでにお題の「海水浴」が季語になります。「海水浴」を使って俳句にしてみましょう。
『楽しいな家族一緒の海水浴』
これですでに一句完成しました。子供が俳句を作るときは、俳句作りを始める前に、夏休みの思い出や夏の出来事を書き出してみるのがおすすめです。先にテーマとなる季語を決めてから、俳句作りに取り組むと俳句を作りやすくなるでしょう。
5・7・5のリズムに合わせて言葉を組み合わせる
俳句は基本的に5・7・5の言葉数を使うルールにはなっていますが、音の響きに無理がなければ字余りになっても構いません。6・7・5や5・8・5になっても聞いていて違和感がない、意味が分かれば俳句として成立します。
5・7・5に絶対に合わせなければならないということではありません。遊びも取り入れながら、子供と一緒に俳句作りにチャレンジしてみましょう。
終わりに
夏休みの宿題に俳句を作るときには、夏休みの自分の体験を題材にして俳句作りに取り組むと素敵な俳句に仕上がるはずです。夏の思い出や夏のキーワードになりそうな季語を考えて、子供と一緒に俳句作りを楽しんでみてはいかがでしょうか?
参考
夏の季語|現代俳句協会
芭蕉蛤塚忌全国俳句大会 平成26年度 小学校の部 佳作|インターネット俳句
夏休みの宿題でおもしろい俳句や作り方まとめ|よろず屋ゆうちゃん
小学生の夏休みの宿題「俳句作り」は、これで決まり!!|俳句日和
夏休みの俳句 25選 -夏景-|ジャパノート