どうして?筆箱の中身がシンプルな3つの理由
ここからは、頭のいい子供が筆箱の中身をシンプルにする理由を3つ解説します。
3割以上が「すぐに見つからない」と実感しているから
親の目から見て「もうちょっと減らすべきでは?」と思われる子供の筆箱の中身ですが、実は筆箱に悩みを抱いている子供も少なくありません。コクヨ株式会社が中学3年生~高校3年生の男女400名を対象に行った調査では、次のような事実が明らかになっています。
さらに、ペンケースを使う上で困っていることを聞いたところ、「中身が多くてペンケースがパンパン」(31.7%)、「ペンケースの中身が多すぎて使いたいものがすぐに見つからない」(30.3%)、「持ち歩きたい文房具が1つのペンケースに納まらない」(19.5%)という意見が多く集まりました。
親だけでなく子供自身も、ついついパンパンになってしまう筆箱に悩みを抱いていることが分かります。
使いみちが決まっている文房具しか入れていないから
2つ目の理由は「使いみちが決まっている文房具しか入れていないから」というものです。使いみちが決まっているというと、「不要なものは入れない」という多少冷たい印象を抱いてしまいがちですが、頭のいい子供たちにはお気に入りの文房具を決めているという共通点があります。
シャープペンであればクルトガ、ボールペンであればフリクションといったように子供がお気に入りの文房具しか入れないため、自然と筆箱の中身がシンプルに整えられていくわけです。
授業の邪魔になることを理解しているから
中学生の後半から高校生くらいの時期になると、筆箱の中身が授業の邪魔になっていることに気づく子供もいます。必要以上の文房具が筆箱に入っていることで、使いたいときにシャープペンや消しゴムを探し出せず、それだけで授業に集中できないと実感している子供も少なくありません。
頭のいい子供のように筆箱の中身をシンプルにする方法
続いて、頭のいい子供のように筆箱の中身をシンプルにする方法を解説します。小学生や中学生では「筆箱の中身をシンプルにする」という親の意向に従ってくれないというケースも少なくありません。しかし、これからご紹介する方法を活用すれば、少し時間が必要なることもありますが、着実に筆箱の中身をシンプルに整えていくことができるはずです。
メインとサブの筆箱を準備する
1つ目の方法は「メインとサブの筆箱を準備する」ことです。小学生のころからこの方法を採用しておけば、中学生や高校生の時期になってもいらないものを筆箱に入れてしまうという習慣はなくなるはずです。
そして、「メインとサブの筆箱を準備する」という方法には小学校で授業によっては必要になる分度器やコンパスも、必要なときにしか取り出さないという習慣を身につけさせられるという大きなメリットがあります。
基本はシャープペンと色ペン、蛍光ペン
2つ目の方法は「基本はシャープペンと色ペン、蛍光ペン」と覚え込ませることです。1つ目の方法でご紹介したように、メインとサブの筆箱を準備し、メインの方にはシャープペンと色ペン、蛍光ペンしか入れないものだと習慣づけることで、子供の筆箱に不要なものがたまっていってしまうということもなくなります。
4~5本程度の本数しか入らない筆箱を選ぶ
メインの筆箱は「4~5本程度の本数しか入らない筆箱を選ぶ」ことも、筆箱の中身をシンプルにするための1つの方法です。小さい子供は急に筆箱が小さくなることが不安になるというケースもあるため、しっかりと時間をかけてあげることも大切です。
一方、中学生の後半から高校生くらいの時期にはシンプルな見た目がカッコイイと映ることもあるため、筆箱の中身をシンプルにするには非常に効果的といえます。
修正テープ・修正ペンは入れない
修正テープや修正ペンを筆箱に入れている子供はわりと多いものの、実は学校の勉強では不要です。筆箱に不要なものがたまってしまうだけでなく、修正テープや修正ペンがあることで、授業に集中できない状態になってしまうというデメリットも生じてしまいがちです。
板書をノートをキレイに写したいという子供の気持ちも分かりますが、授業中は不要なものであるため、筆箱には入れない方が良いでしょう。
便利な多機能ペンはあえて使わない
大人にとっては非常に使い勝手が良く、便利な多機能ペンも子供にはデメリットが大きい文房具となってしまうため、筆箱には入れないようにしましょう。
一見すると、1本でシャープペンと2~4色のペンの役割を果たしてくれる多機能ペンは筆箱の中身をシンプルにするためには有効と思われがちです。しかし、機能的である分、それだけトラブルが多く発生するのが多機能ペンです。授業中に故障し、その修理に時間を取られている間にも授業は進んでしまうわけです。