アンパンマンは何歳から楽しめる?
アンパンマンシリーズの絵本は、言葉が話せない0歳児のころから楽しむことができます。その理由は2つあります。
まず、配色がはっきりしていることが1つ目の理由です。赤ちゃんの目は生後3ヶ月ごろからあらゆる色を認識できるようになり、個人差はあるものの、一般的に明るい色を好む赤ちゃんが多くいます。アンパンマンシリーズの絵本は、はっきりとした明るい配色をしているため、0歳児の赤ちゃんの心の安定にも効果があると考えられます。
また、アンパンマンというキャラクターの分かりやすい優しさも赤ちゃんから受け入れられる理由の一端であると、安田女子大学の西川ひろ子さんが研究発表しています。
アンパンマンは,いつもほほえみの笑顔,乳児でも認識できる単純な丸顔で,食事を犠牲にしても与えてくれる。
(引用元:乳幼児のキャラクター志向に関する研究 ―何故,子供は2歳のときにアンパンマンが大好きになり, 5歳になると「ださい」というのか ―(9/9ページ)(2009.9.28受理)|西川ひろ子 )
そして同研究では、アンパンマンを楽しめる世代を以下のように述べています。
10 ヶ月の乳児が「アンパ」と発音して関心をしめしたことから,乳児から人気 は始まっているようだ。
(中略)
「アンパンマンは大好きだけど,もうあかちゃんじゃないから」という5歳児の発達の姿が,「アンパンマンはださい」という言葉になったと推測できた。
(引用元:乳幼児のキャラクター志向に関する研究 ―何故,子供は2歳のときにアンパンマンが大好きになり, 5歳になると「ださい」というのか ―(9/9ページ)(2009.2.28受理)|西川ひろ子 )
以上より、アンパンマンシリーズの絵本は視覚の発達が始まる3ヶ月ごろから心の成長が見られる5歳まで楽しめると考えられます。
参考
アンパンマンの人気絵本は?アニメキャラクターも登場の10選|cozre[コズレ] 子育てマガジン
赤ちゃんの見え方は段階的!色の認識や好きな色について|MARCH