エイプリルフールに唯一、ルールが存在するという説があります。それは、「嘘をついていいのは午前中だけ」という「午前ルール」。このルールは果たして本当なのでしょうか。エイプリルフールの由来やルールに対する賛否、実際の例など交えてお伝えします。
もくじ
そもそもエイプリルフールとは
由来には諸説ある
誰しもが公認で嘘をつくことができる1年に1度の特別な日が「エイプリルフール」です。日本でも毎年4月1日には、多くの人や企業がエイプリルフールを楽しんでいますが、いったいどこの国がエイプリルフールの由来となっているのでしょうか。どうやら、諸説あるようです。こちらでいくつかご紹介します。
・インド説
インドの修行僧たちは、春分の日から約1週間厳しい修行を行います。その最終日が4月1日。悟るための修行から現実へと戻ったその日に、迷いが生じます。「せっかく厳しい苦労に耐えた1週間はなんだったのか」「ただの無駄だったのか」そんな思いからか4月1日を「揶揄節」と呼ぶように。そこから人に無駄をさせてからかう風習ができ、エイプリルフールの発端となった説です。
・ノアの箱舟説
キリスト教旧約聖書に登場するノアの箱舟。箱舟から、ノアはハトを放ち、助けを求めました。しかし、結局ハトは何も見つけられずに戻って来てしまいます。その日が4月1日。その無駄だった日を「嘘をついてもいい日」と捉えて、エイプリルフールの文化が生まれるきっかけとなりました。
・シャルル9世説
16世紀、西欧は新年を3月25日、春の祭りを4月1日と位置づけていました。しかし、フランスの王様シャルル9世は、1月1日を新年にすると発表したのです。市民たちは反発。4月1日を嘘の新年としてバカ騒ぎをしました。怒り狂ったシャルル9世は、騒いだ民衆を捕らえ、処罰、処刑してしまったそうです。この事件に抗議をするために、4月1日には嘘をついてバカ騒ぎを続けるようになったという説です。
どの説が真実かは分かりませんが、「4月1日は嘘をついてもいい日」という風習が現代に残っているのです。
日本での浸透率
カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社のインターネット調査によれば、エイプリルフールの嘘にだまされたことがある人は約35%、エイプリルフールに誰かへ嘘をついたことのある人は約45%、エイプリルフールの嘘の成功率は約16%という結果になっています。2人に1人がエイプリルフールに参加して、おもしろおかしく楽しんでいるようです。