『走れメロス』の読書感想文のポイントは?例文やあらすじ解説! - cocoiro(ココイロ) - Page 3

『走れメロス』を読んだ動機

歴史に残る日本の大作家ということもあり、わたしは太宰治の生涯についても少しは知っていた。彼はとても理想の高い心の持ち主ではあったが、その半面すごく神経質な性格の持ち主だった。そのためか彼は、何度か自殺をはかったのだが、そのたびに助かった。しかし、やはり彼の最期は自殺で一生を閉じたのだった。そういう彼だったため、その作品には生きる不安や苦悩などが多く表わされているようだ。たったこれだけのことが、わたしに、彼をもっと知りたいという気持をおこさせ、彼の書いた作品に興味をもたせたのだった。

(引用元:『走れメロス』あらすじと読書感想文の書き方の例【7作品】|読書感想文の書き方)

『走れメロス』で印象に残った箇所

メロスが刑場へ向かう途中一番苦しんだのは、濁流にぶつかったのでもなければ、山賊にであったことでもなかっただろう。その苦しみは、友を裏切うと考え、迷い、苫しんだ時から、再び刑場へ走るまでの彼自身の心の戦いではなかっただろうか。つまりそれは、他からおよぽす影響ではなく、彼自身が友を裏切ろうとし、苦しんだあげく、ついに自分のとるべき道を正しく判断したことにある。ここを読んでいる時、わたしは「さあ立て、走るんだメロス」と応援した。

(引用元:『走れメロス』あらすじと読書感想文の書き方の例【7作品】|読書感想文の書き方)

まず、印象的だったのは、メロスの傲慢な一面である。「人の心を疑うのは、最も恥ずべき悪徳だ」と考えるメロスは、シラクスの王ディオニスに自らの信念を押しつけようとする。自らを「偉い男」だと信じ、自分の考えが正しいと思い込んでいるのである。

(引用元:太宰治『走れメロス』あらすじと読書感想文(シンプルな書き方です)|百人一首で始める古文書講座【歌舞伎好きが変体仮名を解読する】)

最も印象的だったのが、シラクスへの道中疲れ切ったメロスが、期限内の到着を諦めそうになる場面である。メロスは「正義だの、信実だの、愛だの、考えてみれば、くだらない」と自らの信条を否定し、しばしの間眠り込んでしまう。そして、読者はここで、自らの甘い見通しで約束を破ろうとしているメロスに対して、「走れ、メロス」と叱りつけたい衝動に駆られるだろう。物語の題名に「走れ」という命令形の言葉が含まれているのは、物語の主人公が完璧な英雄ではなく、弱さや脆さを抱えている人間らしい存在だからではないだろうか。メロスは読者にとって、応援したくなったり、叱咤したくなったりするような人物なのだろう。

(引用元:太宰治『走れメロス』あらすじと読書感想文(シンプルな書き方です)|百人一首で始める古文書講座【歌舞伎好きが変体仮名を解読する】)

『走れメロス』から学んだこと

人を信じる心が芽生えたことで、暴君だった王様の心を変えたと言っても良いでしょう。メロスは私に人を信じることの大切さと、信頼しあうためには長い間の積み重ねや実績が必要であることを教えてくれました。

(引用元:走れメロス読書感想文の書き方|塾トビラ)

『走れメロス』の読書感想文の締め

メロスはあくまでも理想の人物にすぎない。だが、私たちは理想を理想だけで終わらせてはならないと思う。理想はそれを実現しようと努力する人あっての理想なのだ。「真実」という人間最高の理想をなんとかして私たちのそぱに引き下ろしたいと思う。その努力は生存競争の激しい今日こそ、必要ではないだろうか。

(引用元:『走れメロス』あらすじと読書感想文の書き方の例【7作品】|読書感想文の書き方)

終わりに

『走れメロス』は、読み手によってさまざまな感想を持つさまざまな感想を持つ作品です。当記事を参考に、ぜひ子供の読書感想文に『走れメロス』をおすすめしてみてください。

参考リンク

太宰治 走れメロス|青空文庫
『走れメロス』あらすじと読書感想文の書き方の例【7作品】|読書感想文の書き方
走れメロス読書感想文の書き方|塾トビラ
読書感想文の書き出しから結論まで!構成必勝ルール|AllAbout

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