2月14日のバレンタインデーに好きな人にチョコレートを贈った人が、思わずそわそわしてしまう日があります。バレンタインデーから1ヶ月後にある「ホワイトデー」です。逆に、バレンタインデーでチョコレートなどをもらった人は「ホワイトデーにお返ししなくちゃ」「でも何をしたらいいんだろう」と悩んでしまうかもしれませんね。
この記事ではホワイトデーとはそもそもどのような日なのか、その由来をご紹介するとともに、ホワイトデーで贈るものは何がいいのか、またどのようなタイミングで渡すのが最適なのかを解説していきます。
もくじ
ホワイトデーとはどんな日?
バレンタインデーに対応する日として有名な「ホワイトデー」ですが、そもそもどのような意味合いを持っている日なのでしょうか?
ホワイトデーは何の日?
ホワイトデーは一般的に知られているとおり、2月14日のバレンタインデーの1ヶ月後の3月14日にある大きなイベントの日。この日は、バレンタインデーにチョコレートやプレゼントをもらった人が、そのお返しにお菓子やプレゼントを相手に贈る日とされています。
実はこのホワイトデーの発祥は日本であり、他にも中国や台湾、韓国などアジアの一部の国にもあります。他方、ヨーロッパやアフリカ、アメリカなど世界のほとんどの地域にはなく、日本で生まれた文化だと言われています。
諸説あるホワイトデーの由来
では、なぜ日本で「ホワイトデー」の文化や習慣が生まれたのでしょうか? 実は、ホワイトデーの由来には諸説あります。ここではホワイトデーの由来とされることの多い4つの説についてご紹介します。
不二家・エイワ説
お菓子メーカーである不二家とエイワが、バレンタインデーのお返しをするために「ホワイトデー」を積極的に宣伝・販売するようになったことがきっかけではないかという説です。
バレンタインデーが日本に定着すると、お菓子業界では「バレンタインデーのお返しをする日を作るのはどうだろう?」という提案がされました。これに伴って、不二家が「リターン・バレンタイン」という宣伝を打ってお菓子を売り、エイワと協力してマシュマロを販売するキャンペーンを展開したのです。
石村萬盛堂説
石村萬盛堂とは、福岡県福岡市にある老舗のお菓子屋さんです。この石村萬盛堂の社長がある日、少女雑誌の「バレンタインデーのお返しにせめてマシュマロでも渡してほしい」という文章を読んだことに触発されて、バレンタインデーのお返しとしてマシュマロを渡す日を提唱した、という説です。
マシュマロを渡す日については有名な百貨店である岩田屋からのアドバイスで、当時大きなイベントがなかった時期である3月14日に設定され、1978年の3月14日に「マシュマロデー」がスタートしました。のちに、お菓子以外でもお返しの習慣を広げるため、1980年代に百貨店からの提案を受けて「ホワイトデー」に名称が変えられたというのです。
全飴協説
キャンディーを作るメーカーの協同組合である「全国飴菓子工業協同組合(全飴協)」が、「キャンディーを贈る日」として1978年に制定したという説です。2年後の1980年には百貨店の三越や広告代理店の電通などとも協力して、本格的にイベントやキャンペーンを開始しました。
3月14日とした理由は、日本において初めて飴が製造された日が3月14日前後とされていることに由来しています。また「ホワイトデー」という名称は、英和辞典の「white(ホワイト)」に「シュガー」や「スイート」といった解説が記載されており、若者の純愛をイメージさせることからつけられたようです。
ウァレンティヌス司教説
そもそも、バレンタインデーの由来は、古代ローマ時代、兵士の自由結婚禁止政策に背いて結婚しようとした男女を救おうとしたウァレンティヌス司教が皇帝により処刑された日が2月14日だったからといわれています。
そして、そのウァレンティヌス司教が処刑された1カ月後の3月14日に、彼が救おうとした男女が改めて永遠の愛を誓ったことを記念して、3月14日がホワイトデーとなったといわれています。