徹底調査!関西大学初等部の特徴から入試情報までご紹介 - cocoiro(ココイロ)

小学校に入学する年齢の子供のいる家庭の中には、私立への受験を検討しており、すでに受験対策を始めているという家庭もあるのではないでしょうか。当記事では、私立の小学校選びの参考として、関西大学初等部についての特色や入試倍率、学費などをご紹介します。

関西大学初等部の概要

関西大学初等部はその名のとおり、歴史ある関西大学の付属小学校として高槻市に2010年4月に設立された小学校です。

「考動 − 学びを深め 志高く − 」をスローガンに、「考える子、感性豊かな子、挑戦する子」の育成を目指しており、特に思考力を重視した学習に注力しています。また、小学校から高校まで12年間の一貫教育を基本としており、初等部に入学した学生はそのまま中等部、高等部へと進学していくことが多いようです。

関西大学初等部の特色は?

関西大学初等部の魅力でもある特色を知るため、ここでは「思考力の育成を目指した教育」、「ICTを活用した授業」、「グローバルで生きぬく力の育成」、「心も体も育てるミューズっ子クラブ」という4つの取り組みについてご紹介します。

思考力の育成を目指した教育

不確実な現代社会において、思考力は社会人にとってもますます重要な能力となっています。関西大学初等部では、子供のころから思考力を育成することに注力しており、ミューズ学習という独自の学習法を実践しています。

このミューズ学習とは、「比較する」「分類する」「多面的にみる」「つなげる」「構造化する」「評価する」という6つの思考スキルを、「ベン図」「コンセプトマップ」「ボーン図」といった思考ツールを使って身につけていくというものです。

思考ツールを使いこなすことは大人でも難しく、ましては小学生にとっては非常に高度な内容です。しかし、考える力を養うことで学習能力の向上も期待でき、将来的にも子供の役に立つ授業になると言えるでしょう。

ICTを活用した授業

2020年には小学校でのプログラミング教育が必修化されるなど小学校でもICTへの取り組みが進む中、すでに積極的にICTを活用して授業を行っている学校もあります。関西大学初等部もそのような学校の1つです。

関西大学初等部では、学校の授業はiPadの使用を前提として進められます。例えば、教師はAppleの提供する教育・学習向けコンテンツサービスであるiTunes Uに授業で使うコースを公開し、授業の中で生徒はこのコースを使ってiPadで学習を進めます。

また、授業では先生に質問するだけではなく、iPadを使って自ら疑問点を調べて知識を深めていきます。かつては生徒はノートと鉛筆を、先生は黒板を用いて授業を行っていました。関西大学初等部では黒板やノート、鉛筆と同じくらいICTが授業において必須ツールとなっているのです。

グローバル社会で生きる力の育成

グローバル社会を生きる力はこれから社会生活を送る上で必要となる力です。関西大学初等部でも国際理解力学習、ミューズ学習、プログラミング学習を3本柱としたグローバル社会を生きる力の育成に向けた取り組みが行われています。

特に、国際理解度学習では身近な生活での出来事をとおして日本文化に対する理解を深め、日本の文化を他国の文化と比較することで異文化に対する理解を深めていきます。このような学習をとおし、最終的には国際社会においてほかの文化を持つ人々を尊重して、支え合う力をも育んでいくことが目標とされています。

また、グローバル社会で生きていくためには海外の人々とコミュニケーションを取るためにも英語が重要です。もちろん、関西大学初等部でも英語教育には注力しています。通常の英語教育の時間はもちろん、TV会議システムを使ってオーストラリアの子供たちと話したり、オーストラリアへの海外研修を行ったりと実際に英語を使って交流する機会を設けています。

心も体も育てるミューズっ子クラブ

関西大学初等部では、学校の授業以外に放課後に行われているミューズっ子クラブがあります。チアダンス、ミニバスケットボールといった体を動かすスポーツから茶道や書道、陶芸といった芸術や文化的活動、または科学実験やプログラミングなどさまざまなテーマの講座が放課後に有料で開講されています。

各講座ではその分野で活躍する人を外部から講師として招いており、子供が広い知識や深い教養を身につける良い機会となるでしょう。