捜真小学校は、横浜にあるミッション・スクールです。創立は1886年(明治19年)と長い歴史を誇る伝統校で、人格形成に力を入れた教育がなされています。この記事では、捜真小学校の特色や受験についてまとめていきます。ぜひ、最後までご覧いただき、小学校選びの参考にしてください。
もくじ
捜真小学校の歴史
捜真小学校は、創立当初から男女共学の初等科を設置していましたが、1899(明治32)年に私立学校令で「義務教育で特定の宗教を教えてはいけない」とされたことにより初等科を閉鎖、再開したのは、1957(昭和32)年です。再開した際の目的は、勉強だけの教育ではなく、心の豊かな人格形成を目指す教育、すなわちトータルなバランスの取れた人格を育てる教育を進めるためです。
捜真小学校の理念
捜真小学校の建学の精神は、「キリスト教教育に基づき、真理の探究をなしつつ、人間形成の教育をする」ことです。捜真という学校名は、1892年に定められ、以来約130年間変わっていません。捜真小学校では、「真理を捜す」という意味の、この学校名をとても大切にしています。この真理とは、学問的真理の探求と、聖書の教える大切な真理を表しています。聖書のいう真理とはすなわち、「私の生きている意味」「自己存在の意義」を探すことです。
捜真小学校の教育目標
捜真小学校では、7つの教育目標を設定しています。
- 神を畏れ、常に真理の前に正しく在ることを願う人間の育成に努める。
- 自主的に物事を考え行動し、自己の責任と義務とに忠実な人間の育成にあたる。
- 利己的な人間よりも、社会人として相互に敬愛し、協力し合う人間の育成を目指す。
- 偏重した才能よりも、全体的に知性のある健康で情操豊かな人間の育成を期す。
- どんな人間にも必ず優れた面のあることに細心の注意を払い、個性の伸長を図る。
- けなす前に褒める。褒めることは何事にも勝る前進の力であることを覚える
- 教師は神の召命を覚えつつ、神と人に仕えることを志す。
(引用元:ごあいさつ|捜真小学校)
これは、第2代校長のカンヴァース校長が、生徒に対して言った、「神様を信頼しなさい」「最善の自己に忠実であれ」「捜真に駄目な生徒は一人もいません」という言葉と教師に対して言った、「神様に絶対服従しなさい」「お互いのあやまちをかばって助け合いなさい」「失望することがあっても絶望してはいけない。神を信頼して常に、希望をもちなさい」という言葉に由来しています。
捜真小学校の教育
捜真小学校では、創立以来、「愛の心の教育」を大切にしてきました。教育方針である「神の愛に基づいた愛の教育」に基づき、以下の教育がなされています。
- キリスト教教育
捜真小学校では、毎朝の礼拝で1日が始まります。神様を賛美し、聖書の言葉に耳を傾け、心を一つにお祈りを捧げることは、捜真小学校で最も大切にしていることです。
- 教育内容
捜真小学校では、感動する心・驚く心・発見する心こそが勉強への意欲になると考えられ、たくさんの本との出会い、豊かな自然に触れる学習が取り入れられています。また、人との関わり合いにより、学びへの探求心をはぐくみます。