【2019年版】獣医学部のある大学と学費、学費を抑えるための方法

子供が大学の獣医学部への進学を希望している場合、「獣医とは言えど、医学系の学部だから、高額なのでは?」と学費のことが心配になる親も多いでしょう。そもそも獣医学部はどの大学に設置されていて、それぞれどのくらいの学費がかかるのでしょうか? また、獣医学部の学費を安くおさえる方法はあるのでしょうか?

当記事では、2019年版の獣医学部がある大学とその学費、また受験前に知っておきたい、獣医学部の学費をおさえる方法をご紹介します。

獣医学部の設置されている大学

2018年12月現在、日本国内の大学では下記のとおり国立大学で10校、公立大学で1校、私立大学6校に獣医学を勉強できる学部や学科が存在しています。

国立大学の獣医学部

公立大学の獣医学部

私立大学の獣医学部

共同獣医学部とは何か?

大学のホームページを確認してみると「◯◯大学との共同獣医学部」という言葉が頻出します。「共同獣医学部」とはいったいどのような学部なのでしょうか?

共同獣医学部とは、複数の大学でそれぞれが持っている施設や在籍している教員などの教育資源を大学間で相互に提供し合うことで、より魅力的な教育環境の実践と向上を目指すための取り組みとして2009年から始まった教育課程制度です。獣医学の学問領域として、世界水準の教育環境に近づけようという目的を持っています。

日本国内では国公立・私立大学すべてを合わせても17大学しか獣医学を学べる環境がないため、拠点の近い大学同士が連携して共同獣医学部となる場合が多いです。2018年12月現在、下記の大学が共同獣医学部としての連携をしています。

  • 北海道大学/帯広畜産大学
  • 岩手大学/東京農工大学
  • 岐阜大学/鳥取大学
  • 山口大学/鹿児島大学

(引用元:共同獣医学部とは?|獣医大学NAVI

【2019年版】獣医学部の学費

獣医学部はカリキュラム上、6年間大学へ通って勉強する必要があります。他学部よりも2年間勉強する年数が多い分、学費は高くなります。2019年4月に入学する場合、6年間の総額でどのくらいの学費が必要なのか、国公立大学、私立大学それぞれご紹介します。

私立大学の獣医学部の学費

まずは私立大学の6年間の学費がどのくらいかかるのか、ご紹介します。

大学名 学費(6年間総額)
酪農学園大学(獣医学群) 12,889,000円
麻布大学(獣医学部) 14,162,740円
北里大学(獣医学部) 12,980,000円
日本大学(生物資源科学部) 13,400,000円
日本獣医生命科学大学(獣医学科) 14,216,000円
岡山理科大学(獣医学部) 14,680,000円

経済学部や理工学部など、他学部と比較すると医療系なのでやはり学費は高額です。ただ、医師を目指す医学部では私立大学の6年間総額が安いところでも約1,850万円かかるため、医学部より学費は安いと言えるでしょう。

国公立大学の獣医学部の学費

獣医学部に進学する中でよりリーズナブルなのは国立大学の獣医学部です。また、公立大学も自治体の補助で運営されているため、自治体内の出身・在住者であれば、下記の標準額か、それに準ずる費用となります。

入学金        ¥282,000
授業料        ¥535,800
初年度学費      ¥817,800
2年次以降学費     ¥535,800
6年間総額       ¥3,496,800

(引用元:獣医学部の6年間の学費はいくら?|医学部受験データベース

私立大学の獣医学部の費用の安いところと比較をしても、国公立大学は6年間の学費総額が3分の1程度になるところもあるため、国公立大学の獣医学部は学費の安さから志願者も多いです。

獣医学部の学費を安くおさえる方法

医学部と比較して安いとは言っても、私立大学の獣医学部の場合、6年間の学費総額は1,000万円を超えています。子供が勉強して国公立大学に進学すれば学費は安く済みますが、私立大学も併願、あるいは第1志望とする場合、合否の状況によっては私立大学の学費を支払う覚悟をしなければなりません。

そこで最後に、私立大学の獣医学部などで高額な学費がかかってしまう場合に、学費を安くおさえる方法をご紹介します。

奨学金

奨学金を貸与、あるいは給付してもらいながら獣医学部に通う制度があります。独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)によるものが有名です。これから獣医学部を受験する人は「予約奨学生」として事前に申請することができ、現在獣医学部へ在籍している人も申請をすれば、独立行政法人日本学生支援機構より奨学金を受け取ることができます。

独立行政法人日本学生支援機構の奨学金は、給付型と貸与型の第一種(無利息)、第二種(利息あり)があります。給付型は返済の必要がないため、良いもののように思えますが、月額最大40,000円までと給付される額は大きくありません。他方、第一種や第二種は大学卒業後に返還する義務が発生しますが、第一種で月額最大64,000円、第二種で月額最大120,000円まで受け取れます。また、第一種と第二種の併用も可能です。

特待生制度

学業成績が優秀で、大学が指定する条件に該当する人が所定の申請をすれば、そもそも大学に支払う授業料等が安くなる(免除される)制度、もしくは地方自治体から修学資金が出る制度も存在しています。

例えば、北海道にある酪農学園大学は学業成績が優秀な学生で、下記の条件のいずれかに該当する場合に1年間授業料を半額にしてもらえる場合があります。

  1. 死亡又は生別した場合
  2. 失職した場合
  3. 病気又は事故等で、著しく収入が減少した場合
  4. 火災・風水害等の災害を受けた場合

(引用元:授業料減免制度|酪農学園大学

これとは別に、「兄弟姉妹等同時修学授業料減免」という制度があり、家計を同じくする兄弟や姉妹などが同じ時期に修学する場合、2人目以降の下級年次学生に対して後期の授業料が2分の1相当免除されます。

上記は一例ですが、このほかにも大学独自に授業料を免除する制度を設けている場合があるため、志望校を選ぶ際には学費と共にチェックしておきたいところです。

また、自治体によっては獣医師に自分の都道府県で働いてもらうために学生のうちから修学資金を出してくれるところもあります。青森県では「青森県獣医師職員養成修学資金」という名称で将来「県獣医師職員」として働く、獣医師を志す高校生及び大学生を対象に修学資金を貸与しています。平成30年度は下記の条件で対象者を募集しています。

  • 大学の獣医学を履修する課程に在学する3~5年生
  • 大学卒業後、獣医師となり青森県職員(家畜衛生業務等に従事)として勤務する意思を有していること

(引用元:平成30年度青森県獣医師職員養成修学資金募集要項(大学生対象)|青森県庁

私立大学在籍の場合は月額180,000円、国公立大学在籍の場合でも月額100,000万円貸与されるため、学費に不安がある人にとっては非常に心強い制度と言えるでしょう。また、貸与という形にはなりますが、条件を満たせば返還が全額免除になります。

教育ローン

奨学金や授業料免除を利用したくても、家庭の経済状況や学業成績などによってはなかなか利用可能な要件に該当することが難しい家庭も多くあるでしょう。そんなときに心強いのが日本政策金融公庫が実施している「教育一般貸付 (国の教育ローン)」です。

利用のハードルが奨学金などよりも低いため、どうしても学費の工面に困ったときは選択肢に入れても良いでしょう。また、ほかの奨学金との併用も可能となっています。

終わりに


医療系の学問なので、獣医学部の学費は6年間の総額で決して「安い」とは言えない金額になります。「学費が高いから、進学するのは無理……」とすぐに諦めるのではなく、大学や地方自治体、教育ローンなど使用できる制度を見つけることで進学の可能性を高められます。

参考
獣医学関係大学設置状況(平成28年度)|文部科学省
奨学金|独立行政法人日本学生支援機構
教育一般貸付 (国の教育ローン)|日本政策金融公庫
獣医学部の6年間の学費はいくら?|医学部受験データベース
獣医科大学|Wikipedia
共同獣医学部とは?|獣医大学NAVI

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