スカウトされるには？芸能界にスカウトされる人の共通点と方法（小中学生編）

ある日スカウトされて芸能界入りし、一躍スターに……。小中学生なら一度は憧れるシンデレラストーリーですが、現在活躍中の芸能人の中にも、きっかけはスカウトだったという人が多くいます。では、スカウトされるにはどうすればいいのでしょうか？　子どもの夢を応援したい方に、スカウトされる方法とスカウトされた人の共通点をご紹介します。

小中学生がスカウトされる方法やコツ

スカウトされるためには、まず、なるべく街を歩くようにしましょう。出歩けば出歩くほど、スカウトマンの目に触れる機会が増えます。その際、スカウトされやすい場所・服装・時間帯をしっかりと押さえ、確率を高めましょう。

場所

スカウトマンは、若い人が集まる買い物スポットや定番の待ち合わせ場所で目を光らせています。そのなかでも、スカウトマンがよく出没するスポットをご紹介します。

原宿

スカウトと言えば、まずは竹下通りでしょう。竹下通りは、全体がスカウトホットスポットです。また、山手線原宿駅竹下口を出てから竹下通りへ向かう道でも、よくスカウトが行われています。

そのほかに、表参道沿いでもスカウトが行われています。特に、アットコスメストア旗艦店（元GAP旗艦店）前やラフォーレ原宿前がチェックポイントです。

渋谷

原宿の次に可能性が高いのは、渋谷109前です。センター街ショッピングセンター付近でも行われていますが、飲食店や接客業のスカウトも多いので注意が必要です。

新宿

新宿では、ショッピングエリアに近い東口と南口付近でよくスカウトが行われています。特に東口のアルタ前や南東口広場は可能性が高いスポットです。

大阪・梅田

大阪では、ミナミは飲食店や接客業のスカウトが多いため、芸能界のスカウトを狙う人は梅田に行く方が良いでしょう。特に、HEP FIVE前やグランフロント前、ヨドバシカメラ前が注目スポットです。

地元

スカウトが最も多いのは、芸能事務所の集まる東京です。しかし、東京に行けないからといって夢をあきらめる必要はありません。地元の繁華街や学校の帰り道などでスカウトされ、芸能界デビューを果たした人もたくさんいます。

服装

スカウトマンが探しているのは、これから芸能プロダクションで育てる原石のような子です。シンプルで清潔感のある服装が良いでしょう。派手な服装や個性的すぎる子は育てにくいと判断されかねません。シンプルでありながら、ある程度スタイルが分かる服装を心がけましょう。スタイルはスカウトマンの大事なチェックポイントです。

制服もスカウトマンの好感度が高いのでおすすめです。小中学生には、年相応の子どもらしさが求められます。制服をきちんと着て、髪は染めたりパーマをかけたりしていない、ナチュラルな子どもらしさが最も魅力的とされます。

時間帯

小中学生のスカウトは、学校のない日、つまり土日か祝日に行われます。買い物客の増える昼過ぎから夕方にかけてが、スカウトマンが最も活動する時間帯です。しかし、午前中も捨てたものではありません。スカウトの頻度は午後より少ないものの、買い物客が少ないため注目されやすくなります。また、疲れの出る午後より午前の方が、フレッシュ感をアピールする効果も期待できます。

逆に、夕方以降のスカウトには注意が必要です。街で声をかけてくる人は実にさまざまです。特に暗くなってからのスカウトは、飲食店や接客業に関わるものもあるので、立ち止まらずきっぱりと断りましょう。

スカウトされる人の共通点

多くの買い物客が行き交う中で、実際にスカウトされるのはごくわずかな人です。ではスカウトマンは、大勢の中から何に注目してスカウトしているのでしょうか？

タレント性

スカウトマンは、街行く人々の中からタレント性のある人を一瞬にして見抜いていると思っていませんか？　実は、そんな特別な才能を持ったスカウトマンはほとんどいません。普通は、良い雰囲気の人に声をかけ、会話をしていく中でその人の表情や応対に惹かれるところがあるかを観察しているのです。つまり、スカウトマンが注目するタレント性は、コミュニケーション能力によるものが大きいのです。

コミュニケーション能力

スカウトマンが魅力を感じるポイントの1つは、人の話に耳を傾ける真摯な態度です。話す人の目をまっすぐ見つめ、必要以上にまばたきをしないことが、相手の話を真剣に聞いていることを表しています。反対に、まばたきが多く視線が泳ぐ人は、自分に自信がないか相手に関心がないと受け取られます。表情が硬くなく、目元や口元に自然な笑みが見られると好感度が高くなります。

親が同伴している場合は、親がスカウトマンと会話することになるでしょう。その場合も、子どもは無関心にそっぽを向いているのではなく、興味を持って話を聞く姿勢が大切です。そして、直接子どもに話が振られた場合は、スカウトマンの目を見てはっきりと答えましょう。スカウトマンが子どもに質問しているにもかかわらず、親の方を向いて伝言形式で答えるのはNGです。

スカウトの際に気をつけること

スカウトされればうれしくて、つい舞い上がってしまうでしょう。しかし、その場で判断したり、行動したりするのは避けましょう。特に子どもだけでいるときにスカウトされたら「親に相談します」と言い、名刺だけ受け取ってその場を離れるよう、普段から子どもに言い聞かせましょう。また、スカウトに限らず、安易に他人に名前や電話番号、住所などの個人情報を教えないこともしっかり確認しておきましょう。

もらった名刺を確認

スカウトされたら必ず名刺をもらいましょう。名刺も渡さないスカウトマンであれば相手にする必要はありません。名刺をもらったら、まず事務所名を見ます。誰でも知っている大手事務所ならラッキーですが、多くの場合は名前も知らない小さな事務所でしょう。大手事務所はオーディションに人が集まりやすいので、そもそもスカウトをする必要がないからです。次に、名刺に事務所の住所や固定電話の番号が記載されているかを確認します。携帯電話の番号しか記載されていない場合は、実体のない事務所かもしれません。

事務所のwebサイトを調べる

名前を知らない事務所の場合はもちろんのこと、たとえ大手事務所でも、webサイトを見てきちんと確認しましょう。名刺にある事務所の住所や電話番号はwebサイト上のものと一致しますか？　事務所の活動内容は、子どもや親が希望する芸能活動にふさわしいものでしょうか？　事務所に所属しているタレントの活動実績はありますか？　信頼できる事務所であることをしっかり確認してから、連絡をとりましょう。

面接に行くことになったら

面接に行くことになったら、具体的な契約内容を確認しましょう。スカウトされたからといって、すぐに芸能活動につながるわけではありません。まずはオーディションを受けますが、合格後に事務所の所属料やレッスン料がかかることもあります。あまりに高額な料金を請求される場合は、タレント輩出よりもレッスン料稼ぎが目的の可能性もあります。契約書にはすぐにサインせず、持ち帰って熟読熟考しましょう。その場で契約書へのサインを迫る、またはそもそも契約書を作成しないような事務所は、きっぱりと断りましょう。

スカウトされた有名人

堀北真希

中学2年生のときに地元で、バスケットボールの部活動の帰りにスカウトされました。スカウトされたときはジャージ姿だったそうです。ドラマ『いつもふたりで』で、女優としてデビューしました。

広瀬アリス

小学6年生のときに、地元静岡のお祭りでスカウトされました。真っ黒に日焼けして髪の毛が短かったため、男の子と間違われてスカウトされたそうです。最近では、妹の広瀬すずと初共演したドラマ『Living』が話題になりました。

永野芽郁

小学3年生のときに、東京の吉祥寺サンロード商店街付近でスカウトされ、映画『ハード・リベンジ、ミリーブラッディバトル』で子役としてデビューしました。

榮倉奈々

中学3年生のときに渋谷109前でスカウトされ、ファッション誌『SEVENTEEN』の専属モデルとしてデビューしました。

山﨑賢人

中学3年生のときに、原宿竹下通りのDAISO前でスカウトされ、雑誌『ピチレモン』のメンズモデルとしてデビューしました。

岡田将生

中学2年生のときに原宿でスカウトされましたが、そのときは一旦断ったそうです。高校進学後に事務所に連絡を取り、芸能界入りしました。

山田孝之

中学3年生のときに、姉の買い物に荷物持ちとして付き合わされたラフォーレ原宿前でスカウトされました。ドラマ『サイコメトラーEIJI2』で俳優としてデビューしました。

スカウト対策と同時に演技レッスンを

スカウトされたとしても、芸能界デビューを約束されたわけではありません。オーディションやレッスンを通してふるいにかけられ、実際にデビューを果たせるのはほんの一握りです。厳しい選考を勝ち抜けるかどうかは結局、本人の能力次第です。したがって、芸能界に憧れるなら、スカウト対策と同時に演技レッスンを受けておくことが大切です。

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