子供への英語教育について注目が集まっている昨今、子供の進学先として「インターナショナルスクール」の人気が高まりつつあります。しかし、日本の学校とは制度も文化もまるで違うため、受験・入学前の入念な情報収集は必須と言えるででしょう。
当記事では、インターナショナルスクールについて詳しく知りたい人のために、インターナショナルスクールとはどのような学校なのか、インターナショナルスクールに通うメリットやデメリット、日本にはどんなインターナショナルスクールあるのかについて解説していきます。
もくじ
インターナショナルスクールとは?
「そもそもインターナショナルスクールとは?普通の学校との違いはいまいちわからない」という方も多いでしょう。まずはインターナショナルスクールの概要について解説していきます。
インターナショナルスクールと普通の学校の違い
インターナショナルスクールと普通の学校が持つ最大の違いは『教育課程の違い』です。この教育課程の違いにより、都道府県から認可を受けていないインターナショナルスクールに子どもを通わせた場合、保護者が就学義務を履行したことにならないケースがあります。
一般的な日本の学校は1条校という枠組みですが、多くのインターナショナルスクールは学教法第134条に規定する各種学校として認められているか、又は無認可のものも少なからず存在しているようです。よって、1条校のとして認められていないインターナショナルスクールに就学させたとしても、法律で規定された就学義務を履行したことにはなりません。一条校でないインターナショナルスクールの小学部を卒業し、中学校から一条校への入学を希望してきても認められないこととなります。
2019年現在、子どもをインターナショナルスクールに通わせる場合は、その学校が都道府県から1条校の認可を受けているかどうか確認した方が良さそうです。
参考
就学事務Q&A|文部科学省
インターナショナルスクールとは?普通の学校との違い・問題点を徹底解説|English Hacker
インターナショナルスクールの入試内容・入学条件
入試内容
インターナショナルスクールの入学試験では、まず初めに、英語面接や筆記試験など、学校それぞれの方法で子供の英語レベルがチェックされます。
英語力以外にも算数の試験などを設けていたり、また保護者の英語レベルの確認として保護者との面接を実施する学校もあるようです。
入学条件
細かな条件については学校によって異なりますが、多くのインターナショナルスクールでは、英語の授業についていける高い英語力を持っていることを入学条件として定めているようです。
また子どもだけでなく、学校から届く情報を保護者も正しく理解できるかどうかも問われる場合があります。その場合は、お父さんお母さんの少なくともどちらかに、ネイティブ並みの英語力が求められます。
新設のインターナショナルスクールでは、日本人でも英語力の基準を満たせば入学できるところがあるようですが、古くからあるインターナショナルスクールでは、そもそも日本人の受け入れをしていなかったり、長期の海外経験を必須としている傾向が強いようです。
インターナショナルスクールの学費
インターナショナルスクールの学費は、学校によって違いはありますが、授業料だけで年間平均200〜250万円ほどと言われています。追加して、入学費や教材費、施設利用料が上乗せされることになります。文部科学省の調査では、日本の私立小学校の学費は年間平均約153万円、私立中学校では約133万円、私立高校では約104万円という結果が出ています。この結果からみて、インターナショナルスクールにかかる費用は私立学校のおよそ2倍と言えるでしょう。
インターナショナルスクールの入学を考える際は、授業料を初めとする諸費用は、学校選びの1つの基準となりそうです。
学校区分 | 学費 [万円] |
---|---|
私立小学校 | 153 |
私立中学校 | 133 |
私立高校 | 104 |
インターナショナルスクール | 200〜250 |
参考
平成28年度子供の学習費調査 調査結果の概要|文部科学省