かいけつゾロリは1987年11月に最初のシリーズが発表され、2004年にテレビでのアニメが放映されると、小学生に爆発的人気を博しました。今でも小学校の図書館にはかいけつゾロリシリーズの本がずらりと並んでいて、長い期間愛されている作品であることが分かります。
参考
「かいけつゾロリ」が13年ぶりにTVアニメ化 2020年春スタート|おたくま経済新聞
アニメから入った人はなじみがないかもしれませんが、実はかいけつゾロリの本はたくさん出版されています。そこで、この記事ではかいけつゾロリをまだ知らない人や、子供がどんな本を読んでいるのか知りたいという人に、かいけつゾロリのおすすめの本をご紹介します。
もくじ
かいけつゾロリってどんなお話?
ではまず初めに、かいけつゾロリとはどのようなお話で、どんな登場人物がいるのかを見ていきましょう。
お話の内容
舞台は擬人化された動物の世界。主人公のゾロリ(キツネ)とイノシシの双子の兄弟、イシシとノシシが旅を続けながら修行するというストーリーになっています。
かいけつゾロリはもともと「ほうれんそうマンシリーズ」の敵役として登場しましたが、「ほうれんそうマンシリーズ」が終了し、スピンオフとしてゾロリが主人公のお話が誕生したという経緯があります。
主な登場人物
かいけつゾロリには多くの個性的なキャラクターが登場しますが、ここでは主な登場人物をご紹介します。
ゾロリ
この物語の主人公のキツネ。いたずらが大好きで、夢はお城を立ててお姫様と結婚し、いたずらの王者になること。夢をかなえるためにいたずらの修行に旅に出ます。途中で子分となるイシシとノシシに出会い、3人で楽しい旅を続けています。いざというときはかいけつゾロリに変身することができ、さまざまな問題に立ち向かいます。
イシシとノシシ
イシシとノシシはイノシシの双子の兄弟です。左の鼻の穴が少し小さいのがお兄ちゃんのイシシ。右のほっぺにほくろがあるのが弟のノシシです。ゾロリを心から尊敬していて、弟子として共に旅を続けています。基本的に2人はとても仲良しで、少し方言のある話し方も愛らしいキャラクターです。
ゾロリーヌ
物語の中にたびたび登場するゾロリーヌはゾロリのお母さんです。ゾロリが小さいときに亡くなってしまったものの、天国からゾロリをいつも見守っているという存在。ゾロリには見えませんが、ママさんバレーが趣味という元気で明るいお母さん。2017年の映画では若き日のゾロリーヌとゾロリが会うシーンがありました。
かいけつゾロリ・人気の秘密
30年近くも人気を継続し続けているかいけつゾロリ。いったいどんなところに人気の秘密があるのでしょうか?
ストーリーの面白さ
基本的にはゾロリとイシシ・ノシシの冒険物語なのですが、その冒険の目的はゾロリの夢をかなえることにあります。
- いたずらの王者になること
- 自分の城を建てること
- かわいいお嫁さんをもらうこと
この夢をかなえるためにさまざまな策を打ち、失敗をしてしまうのが定番なのですが、その過程には笑いあり・涙あり・情熱ありととても充実した内容で話が進んでいきます。
イシシ・ノシシとの友情やゾロリーヌとの親子愛などテイストはさまざまですが、大人でも楽しめるだけの内容になっているのが魅力の一つといえるでしょう。
ゾロリの発明品のすごさ
ゾロリはいたずらばかりしていますが、本来は発明家という設定になっています。旅の間はゾロリが設計をし、イシシとノシシが出来上がるまで手伝います。
- ゾロリじょう:材料にお菓子やケーキがふんだんに使われていて美味しそう
- ロケット:UFOにさらわれたノシシを救うために、あっという間に作成
- スーパーウルトラ・グレート大かいじゅういちころメカ:8メートルの巨大メカ。かいじゅうをやっつけるためのもの。
- 潜水艇:えんま大王の身体の中をこれで探索
(引用元:【夏フェア 読み物】「かいけつゾロリ」小学生に人気の秘密を大検証!!|絵本ナビスタイル)
短い時間で発明をし、実物にするのがゾロリの信条です。「こんなのあったらいいな」と思えるような発明品の登場は、見ている人をワクワクさせてくれます。