ファミリーキャンプ必需品のテント。キャンプグッズの中でもコストがかかる分、きちんと吟味して選びたいアイテムでしょう。数あるテントの中から、ファミリー向けテントの選び方のポイントと、ブランド別のおすすめをご紹介します。
もくじ
テント選びのポイント6つ
まずは、初心者がテントを選ぶ際に把握しておきたいポイントを6点見てみましょう。
主な形は4タイプ
テントには、主に次の4タイプがあります。
広さ | 設営のしやすさ | 価格 | |
ドーム型 | 寝室のみ | 設営しやすい | 安め |
2ルーム型 | 寝室+リビング | 設営に時間がかかる | 高め |
ティピー型 | 寝室のみ(広め) | 設営しやすい | 安め |
ワンタッチ型 | 寝室のみ | 設営しやすい | 安め |
一般的な形のテントが、コンパクトな「ドーム型」。2本のポールを交差させて立ち上げるので、初心者でも比較的設営しやすいのが特長です。登山やトレッキング向けでもあり、ビギナーからベテランまで幅広く人気があります。フライシートが大きいものは前室として使え、荷物用のスペースが確保できます。
近年人気の「2ルーム型」は、寝室とリビングが一体になったテントです。テントとタープが一体化している分、設営に時間はかかりますが、タープを別に用意する必要がないので便利です。「テント+タープ」と「2ルーム型」で、設営時間やコストを比較するといいでしょう。フルメッシュ、フルクローズの商品もあり、虫よけや急な雨にも対応できます。
中央のポール1本で支える「ティピー型」は、1本のポールを立てて周りをロープで張るので、初心者でも設営が簡単です。とんがり屋根がおしゃれ、かつ天井部分が高くなるため、テント内が快適です。比較的大人数で利用できます。
「ワンタッチ型」は広げるだけで設営できるので、設営に時間をかけたくない、自信がないという方に向いています。重量が重めで、収納にコツが必要なこと、故障しても自分で直しにくいことがデメリットです。
初心者におすすめなのは「ドーム型」です。種類が豊富で、設営しやすくコンパクトなため、さまざまな場面でのキャンプに適用できるでしょう。
サイズ選びは余裕をもって
テント選びで重要なのが、サイズです。テントには「最大収容可能人数」が記載されていますが、ピッタリだと快適に過ごせなかったり、荷物を置くスペースが足りないことも。子連れキャンプは荷物が増えますので、荷物置き場に余裕をもつことが必要です。
また、テント内で着替えをしたり、子どもが大きくなってくるとテント内で遊んだり、おしゃべりしたりということも増えてくるでしょう。
ある程度の広さがあると、テント内で快適に過ごすことができ、窮屈な思いをすることなく眠れます。基本的に「最大収容可能人数-1人」でテントを選びましょう。
通気性を考えよう
キャンプをする季節によって考えたいのが「通気性」です。特に夏キャンプはテント内が高温になったり、湿気がこもりやすくなるため、通気性の良いタイプを選びましょう。
耐水圧もチェック
山の天気は変わりやすいもの。急な雨に降られることもあるので、テントを購入する際は耐水圧をチェックしておきましょう。一般的には「1500㎜」以上のテントなら安心といわれています。高い山でのキャンプを考える場合は、「2000㎜」以上を選びましょう。
設営のしやしさは?
子連れでキャンプとなると、テントの設営に時間がかかるのは避けたいところ。比較的設営が簡単なテントは、「ワンタッチ型」「ティピー型」「ドーム型」です。「2ルーム型」も基本的にはドーム型と同じですが、支柱を立ててタープを張る必要があります。
価格帯は?
一番気になるのが価格帯です。ファミリーキャンプで使用するテントでおすすめなのは、2~5万円前後のものです。1万円以下の安いテントだと、耐久性や天候の変化(雨、強風など)に対応できない可能性があるので、不安が残ります。一方で10万円を超えるものもありますが、登山や雪山にも対応できるベテランの方向けとなります。
テントとは別に、タープやテントマットも必要になります。タープやマットがセットになっている商品もありますので、総合的に比較して検討しましょう。