子供のピアノ発表会でどんな衣装を着せたらいいのか、男の子の場合は少し悩んでしまうものです。プロの演奏家のステージを見ても、素人目にはフォーマルなスーツやタキシードであることしか分からないので、参考にしづらいことでしょう。
ステージ衣装として求められる要素は何なのでしょうか。それを子供に取り入れるにはどうすればいいのでしょうか。男の子の発表会衣装選びのポイントをまとめ、おすすめアイテムをピックアップしました。
もくじ
衣装選びのポイント①:演奏しやすい格好を
ピアノ発表会の衣装は弾きやすいことが第一
大人のためのピアノ教室「あおば♪ピアノの部屋」を主宰する北條聡子さんは、ピアノの衣装を選ぶ際に一番大事なのは「心地よくピアノが弾けるということ」と話しています。ピアノを弾いた時に腕が動かしづらい服や、着崩れてしまうような服では、肝心の演奏にも影響が出てしまうとのこと。
小さな男の子なら、ステージで着るようなフォーマルな衣服は着慣れていないはずです。着心地が悪いと感じたら、演奏にも集中を欠いてしまうことでしょう。まずは、動きやすいことが第一です。
参考
腕が動かしやすくサイズの合った服を
最も気をつけたいところは、腕まわり、肩まわりの動かしやすさです。フォーマルな服装の代表格はスーツですが、カジュアルな格好に比べて腕や肩は動かしづらいもの。特に、サイズが大きすぎる場合は袖が長すぎたり肩が落ちたりして弾くときの邪魔になってしまいますし、小さすぎる場合は窮屈で存分に動けません。
サイズの合う服を選び、可能であれば事前に着用して演奏し、動きやすさを確かめてみましょう。ジャケットは羽織らない、というのもひとつの手です。
靴の選び方も大事なポイント
ピアノの衣装で盲点となりがちなのが、靴です。ピアノ演奏者のためのシューズを開発・販売するピアノシューズ専門店Little Pianistが、ピアノ演奏用の靴として重視しているポイントは、次の3点です。
・ペダルを踏む時に最も安定し踏みやすいヒールの高さと形 ・ペダルの感触がしっかり伝わり掴みやすく滑りにくい、薄型で柔らかい材質の靴底 ・歩いた時にカツカツと音が響かないヒール弾性 |
参考
東京音楽大学で指導にも当たるピアニストの伊賀あゆみ氏も、靴については以下のように言及しています。
私自身はだいたい4cm以下の高さで、細くないヒールのものを選んでいます。あと靴底があまり厚いとペダルの操作に影響がありますし、ブーツのようなものも足首が固定されてしまうので、履かないですね。
(引用元:あなたの演奏がもっと輝く!ステージマナーを学ぼう!|PTNA)
男の子の場合、底に厚いクッションのあるスニーカーや、足の動かしづらいブーツ、サンダルなどは厳禁です。柔らかめのローファーなどがいいでしょう。ソフトレザーの黒いバレエシューズや子供用のドライビングシューズをすすめている先生もいます。