子供が被害に遭う犯罪のニュースが後を絶ちません。夜間だけではなく昼間の登下校のときにもさまざまな犯罪に巻き込まれる危険性があります。最近では学校で防犯ブザーを携帯するよう指示の出るところもあるほど。子供に対する防犯の意識が高まってきているといえるでしょう。
学年が上がれば、1人で外出する機会も増え、習い事などで帰りが遅くなることも増えてきます。地域によっては人気の少ない通学路で学校に通う子供もいます。そんなときに有効な防犯対策があります。それは防犯ブザーです。
子供の安全を守りたいと考えるのはどの親も同じこと。まだ防犯ブザーを持っていない方や、これから購入しようと考えている方に知ってほしいおすすめの防犯グッズをご紹介します。ぜひ参考にしてください。
もくじ
どの防犯ブザーが安全?
防犯ブザーはいろいろなメーカーから多くの種類が販売されています。どのような防犯ブザーを選ぶべきなのか、そのポイントを3つご紹介します。
音量の目安は85db以上
防犯ブザーは緊急時にほかの人へ自分の身の危険を知らせるもの。小さな音では何の役にも立ちません。防犯ブザーのパッケージには「○○db」という音量の記載があります。目安となる音量は以下のとおりです。
120dB…「飛行機のエンジンの近く」・「ジェットエンジンの近く」
110dB…「自動車のクラクション(2m)」
100dB…「電車が通るときのガード下」・「液圧プレス(1m)」
90dB…「犬の鳴き声」(5m)・「騒々しい工場の中」「カラオケ(店内中央)」
80dB…「地下鉄の車内」や「電車の車内・ピアノ」(1m)
70dB…「セミの鳴き声(2m)」・「やかんの沸騰音(1m)」
(引用元:【最強に効果的!】防犯ブザーのおすすめ人気ランキング10選 | mybest)
この大きさを参考にすると、70dbでは少々心もとない音量であることが分かります。極めて不快と感じる大きさの音は80db以上とされていることから、目安として85db以上の大音量のタイプを選ぶようにしましょう。
音の鳴り方にも注意
平成18年11月、警察庁は防犯ブザーの性能基準を決定しました。そのなかで定められている音の鳴り方は
- 高い周波数と低い周波数を繰り返す変動周期をもつこと
- 一度鳴らしたら20分以上鳴り続けること
となっています。
基準を満たしている防犯ブザーであれば問題ありません。購入する際に性能基準を満たしているか確認をする必要があります。実際に音が鳴らせる場合には、店頭で確認するのも1つの方法でしょう。
使いやすくて頑丈なブザーを選ぶ
防犯ブザーには主に3つのタイプがあります。
- 紐を引っ張って音を鳴らすタイプ
- ピンを引き抜いて音を鳴らすタイプ
- ボタンを押して音を鳴らすタイプ
以下では、それぞれのタイプのメリットとデメリットについて比較します。
タイプ | メリット | デメリット |
紐を引っ張るタイプ | ・とっさのときに紐を引けば音が鳴る ・紐が長いためランドセルに付けることができる ・外観上の抑止効果が高い |
・首からかけると不審者に紐を引っ張られて首が絞まる恐れがある |
ピンを引き抜くタイプ | ・比較的軽い力でピンを引き抜くことができる ・引き抜いたピンを遠くへ投げてしまえば不審者は音を止めることができない |
・一度鳴らすとピンを挿し直すか電池がなくならない限り音が止まらない |
ボタンを押すタイプ | ・ボタンを押すだけで音が出せる ・紐やピンの機能を併用しているものが多い |
・ボタンから手を離してしまうと音が鳴りやんでしまう |
参考
【最強に効果的!】防犯ブザーのおすすめ人気ランキング10選 | mybest
それぞれにメリット・デメリットがありますが、重要なのは子供が音を鳴らしやすいかどうかです。小さい子供が複数の動作をしなければいけないものは適していません。1回の動作で音が鳴るもの、子供が実際に使いこなせる性能のものを選んでください。