幼稚園の懇親会ってどんなところ?弟、妹がいたらどうする?知っておきたい基本のマナー - cocoiro(ココイロ)

幼稚園での初めての懇談会。「どんなことをするの?」「下の子は連れて行っても平気?」初めてのことには何かと不安がつきまとうでしょう。幼稚園の懇談会は保護者同士が顔をあわせる大事な機会。他の親御さんと仲良くなるチャンスです。今回はそんな幼稚園の懇談会について解説します。

幼稚園の懇親会とは?

幼稚園の懇親会は、保護者同士の交流を目的として行われています。園によっては先生が参加するところもあります。

園への理解を深める保護者会とは違い、保護者同士の親睦を深めるのがメインです。
そのため、単なる話し合いではなく、レクリエーションや食事を共にするところもあります。
入園後最初の懇親会は、保護者の自己紹介から入ることが多く、一般的に学期ごとに1回程度開催されます。

懇親会の主催は基本的に保護者で、準備も保護者が行います。役員決めなどの際に、一緒に懇親会の担当を決めていきます。懇親会の担当は、役員や係とは別に設けられることもあります。

懇親会の担当になったら、担当者同士で懇親会の内容を決め、準備を行います。予算は都度集金する場合と幼稚園から予算がもらえる場合があります。
場所は幼稚園だけとは限りません。近隣の児童館や公園、レストランなどで行われる場合もあります。

親睦会、懇談会など別の名称で呼ばれることもありますが、内容はほぼ変わりません。

なんのために懇親会をするの?

幼稚園行事では、保護者が参加する行事も多々あります。
遠足やお芋ほり、運動会や卒園式など、教職員の手だけでは足りない時に、保護者がサポートに入ります。必要に応じて、園児の世話をしたり、器具の準備を手伝うのです。

そういった行事の準備や係活動の際に「初めまして」から入るとどうしても打ち解けるまでに時間がかかってしまいます。こういう場合に、すぐに円滑なコミュニケーションがとれるよう、保護者の交流の場を設けるのが懇親会の目的です。

懇親会であらかじめ人となりや家族構成を知っているので、どういった活動なら家庭に影響なくできるのかを理解しやすい状況になります。
「下の子が生まれたばかりだからハードな役員はできない」「在園児が最後の子だから園生活にとことん関わりたい」など、それぞれの状況や要望を知ることができます。

また、私生活においても、「家が近所だった」「習い事が一緒だった」など、これまで知らなかった人との交流のきっかけになるのです。

懇親会に参加するメリット

懇親会に参加するメリットに、他の保護者との情報交換ができる点があげられます。
ベネッセ教育総合研究所の「園での経験と幼児の成長に関する調査」では、68%の保護者が保護者会やクラス懇談会の情報が「子育てをする上で参考になった」と答えています。
園の情報の他に、近隣の小学校の雰囲気や塾のこと、医師の評判など、子供にまつわるあらゆる情報を交換できます。

子供目線からでは知ることのできない幼稚園での出来事や、暗黙のルールなどを知ることができるのもメリットです。

また、他の保護者との交流を深めておくことで、突然子供が病気になった時などに係をスムーズに変わってもらえるなど、園生活での助けになることもあります。

知っておきたい懇親会のマナー

保護者同士の交流の場である懇親会。
かしこまりすぎる必要はありませんが、無礼講というわけでもありません。
ここでは押さえておきたい懇親会のマナーについてご紹介します。

どんな服装で行けばいいの?

懇親会は交流と親睦をメインとしているので、完璧すぎるフォーマルでは固すぎる印象を与えてしまいます。
かといって公園に行くようなラフすぎるコーディネートでも浮いてしまうので、上品なカジュアルを目指すことをお勧めします。

園によって懇親会の雰囲気は違うので、先輩の保護者にどんな雰囲気か尋ねておくといいでしょう。

また、ボーリングなど懇親会のレクリエーションの内容によっては、服装を指定されることもあります。その際は、指定に沿った服装を着ていきましょう。

気をつけるべき点は?

Unrecognizable pediatrician or pediatric nurse makes a house call to a young patient. The baby is sitting in her mom’s lap.

子供のお友達の名前は覚えておく

子供からよく聞く友達の名前は憶えておきましょう。
子供のお友達の名前を覚えておくと、普段仲良く遊んでいる子供の保護者との会話の糸口になります。
自分の子供からだけではなく、相手の子供から見た我が子の印象を聞く貴重なチャンスです。
今後ケンカなどのトラブルが起きた際にも役立つので、挨拶はしておきましょう。

発言は立って行う

自己紹介などの発言は基本的に立って行います。
懇親会は参加する人数が多いため、一人一人の発言時間は短めになる傾向があります。
要点を押さえて、長くなりすぎないように注意をしましょう。
また、せっかく発言しても、声が小さすぎて周囲の保護者に聞こえないのでは意味がありません。
早すぎず、はっきりと発音するよう意識して話しましょう。
こんな時にはどうすればいい?
保護者同士の交流の場である懇親会ですが、急なトラブルが起きる場合もあります。
「園児の弟妹は連れて行っていいの?」
「もし騒いだら?」
「急に欠席になったら」
などなど。子供の保護者だからこそ、起きがちなことですね。
ここでは、そんなトラブルとその対処法についてお話します。

下の子が騒いだ時は離席すべき?

幼稚園に通う子供の弟妹は、まだ乳幼児です。
預け先がなく、懇親会に連れて来るケースもあるでしょう。
懇親会の最中に乳幼児が騒いだり、泣き止まない場合は、よほど重要な話をしていない限り、一言断りを入れて離席しても問題ありません。
外の空気を吸うことで、下の子供も気分転換になりますし、自分自身も落ち着けます。

乳幼児を連れての参加になる場合には、事前に係の保護者に連絡を入れておいたほうが無難です。
レストランなどで行われる食事会の場合には、座席を配慮してもらえますし、おむつ替えなどの設備がある施設を選んでもらえることもあります。
懇親会に参加する保護者はあくまでも「園に在籍している子供」のつながりですが、皆育児経験者なので下の子の存在も配慮してもらえることもあります。

急に欠席になった場合の対処法

子供の急な発熱などで、欠席になった場合には、速やかに係の保護者に連絡をしましょう。
「園を欠席しているのだからわかるはず」と思うかもしれませんが、育児環境は人それぞれです。子供が病気でも同居の家族に世話を頼んで懇親会に出る人もいます。

懇親会を欠席する場合はわかった時点でなるべく早く連絡をしておきましょう。
また、後日雰囲気を尋ねることで、懇親会の内容を知ることができます。

おわりに


公園デビューやママ友作りというハードルの後に訪れる幼稚園の懇親会。
面倒に感じる方もいるでしょう。
基本的には、園生活を手助けするためのものなので、身構える必要はありません。
幼稚園では保護者の出番が多く、助け合うことも多々あります。
そんな時に、交流のある保護者がいると心強いものです。
ここでご紹介したマナーや心構えを踏まえ、懇親会に参加してみましょう。
この記事が、保護者同士の交流を楽しむきっかけになれば幸いです。

参考
懇親会について|幼稚園ねっと
幼稚園の懇談会とは?自己紹介のポイントや参加するメリット
幼稚園の懇談会って何をするの?内容や参加する際の注意点を紹介|マイナビウーマン

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cocoiro編集部

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