プリンストン大学ってどんな大学?概要・特色・入学情報を解説! - cocoiro career (ココイロ・キャリア)

プリンストン大学は、アイビーリーグに数えられるアメリカのみならず世界でもトップクラスの私立大学です。ノーベル賞やフィールズ賞などの権威ある賞の受賞者も数多く輩出しています。今回の記事では、プリンストン大学がどのような大学なのかを、世界大学ランキングや特色などから解説します。入学情報や学費についても触れていますので、ぜひ進路選択の参考になさってください!

プリンストン大学の概要

プリンストン大学は、1746年に設立されたアメリカ合衆国全土で4番目に古い大学です。数学分野では世界的にトップレベルで、フェルマーの最終定理を証明したアンドリュー・ワイルズ教授が在籍しています。世界大学ランキングでは、10位以内にランクインすることがほとんどです。

また、アイビーリーグの中では、ノーローンの奨学金を最初に導入しており、学費が一番安いことでも知られています。大学の運営資金は、卒業生からの多額の寄付に支えられているようです。

大学があるプリンストン市は、ニューヨークとフィラデルフィアの中間に位置しており、キャンパス内にはリスが生息しているほどに緑豊かな環境です。

世界大学ランキングから見る評価

プリンストン大学は、世界大学ランキングで高い評価を受けています。TIMES HIGHER EDUCATIONでは2011~2020年まで5~7位の間にランクインしています。Quacquarelli Symondsの評価では少し順位を落としますが、13位です。また、学術的な成果を重視するAcademic Ranking of World Universitiesでは10年以上6~8位の間で推移しており、数学の分野では2009年から2015年まで1位を獲得しています。

世界大学ランキングでは、トップレベルの大学であるといえるでしょう。

ランキング プリンストン大学 東京大学(参考)
TIMES HIGHER EDUCATION 6位 36位
Quacquarelli Symonds 13位 22位
Academic Ranking of World Universities 6位 25位

参考

World University Rankings 2020|Times Higher Education

Top Universities in the World 2020|Top Universities

Academic Ranking of World Universities 2019| Shanghai Ranking

日本人卒業生・関係者

プリンストン大学では、多くの日本人も学んでいます。プリンストン大学を卒業してからは、大学教授や政治家として活躍している著名人が多くいます。客員研究員や客員講師を経て、名誉博士号を授与された村上春樹さんも関係者です。

名前(敬称略) 職業・肩書
村上春樹 小説家、名誉博士号
望月新一 数学者、京都大学数理解析研究所教授
リービ英雄 文学者、法政大学教授
小林久志 プリンストン大学名誉教授、元工学部長
恒吉僚子 教育社会学者、東京大学教授
波多野敬雄 国連大使、学習院長
渡辺裕泰 国税庁長官
北沢直吉 内閣官房副長官

プリンストン大学|Wikipediaより筆者作成)

プリンストン大学の3つの特色

プリンストン大学は、各分野で活躍する卒業生を輩出しています。また、美術を専門に学ぶ環境も整っており、伝統的なリベラル・アーツを重視した教育が行われています。

各分野で活躍する卒業生

プリンストン大学の卒業生は、アメリカ合衆国第4代大統領のジェームズ・マディソンや

第28代大統領のウッドロー・ウィルソンを含む、政治家や経営者、ノーベル賞受賞者など、多様な分野で活躍しています。

名前(敬称略) 職業・肩書
ジェームズ・マディソン 第4代アメリカ合衆国大統領
ウッドロー・ウィルソン 第28代アメリカ合衆国大統領
ミシェル・オバマ 弁護士、バラク・オバマの妻
マルコム・フォーブズ 『フォーブズ』誌創業者
エリック・シュミット Google最高経営責任者
ジェフ・ベゾス Amazon.com創業者
ウェンディ・コップ ティーチ・フォー・アメリカ創始者
アーサー・コンプトン 物理学者、ノーベル物理学賞受賞者
クリントン・デイヴィソン 物理学者、ノーベル物理学賞受賞者
ジョン・ナッシュ 数学者、ノーベル経済学賞受賞者
チャールズ・フェファーマン 数学者、フィールズ賞受賞者
ジム・リー 漫画家、『バットマン』作者
ジェームズ・ステュアート 俳優

プリンストン大学|Wikipediaより筆者作成)

また、卒業生ではありませんが、アルベルト・アインシュタインはプリンストン大学の近くにある高等研究所の教授を務め、プリンストンで亡くなっています。

本格的な美術館があるキャンパス

アメリカのトップ大学は、キャンパス内に美術館を持つことが多いです。プリンストン大学の美術館はその中でも最も豪華なコレクションを持つといわれています。

さまざまなコレクションの中で、定評があるのが中央アメリカにかつて繁栄したマヤ文明の美術品です。また、日本や中国など、アジアのコレクションも充実しています。

美術館が充実していることから分かるのは、プリンストン大学が美術分野に力を入れているということです。プリンストンの街全体で行われる美術イベント「プリンストン・アートウォーク」では、プリンストン大学内の美術館も無料で開放されています。

参考

Approaching Art: Princeton University Art Museum|YouTube

学部教育に力を入れる教育

プリンストン大学では、編入学が認められていません。学部生になるには、新入生として入学するしか方法がないのです。このことは、プリンストン大学が学部教育に力を入れていることの証明でもあります。特に、1、2年次の段階では、伝統的なリベラル・アーツを重視した教育を少人数で行っています。

また、プリンストン大学は、メディカルスクールやロースクール、ビジネススクールなどの専門職大学院を設置していません。