経理の資格を徹底解説!基本資格から世界で生かせる資格まで! - cocoiro career (ココイロ・キャリア)

経理は、会社のお金を管理・記録する、会社になくてはならない部署です。裏を返せば、経理のスキルを身につけていれば、さまざまな会社で活躍することができるということです。そこで! 今回の記事では、経理の能力を証明する資格を10個ご紹介します。基本的な資格から世界で生かせる資格までご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

基本的な3つの資格

簿記検定で最も知名度の高い「日商簿記検定」、経理の業務に欠かせない給与計算に特化した「給与計算実務能力検定」、事務スタッフ向けの検定「経理事務パスポート検定」の3つを基本的な資格としてご紹介します。

日商簿記検定

「簿記」という言葉はよく聞きますが、それが一体何を指しているかはあまり知られていないのではないでしょうか。日本商工会議所は、簿記を下記のように説明しています。

簿記は、企業規模の大小や業種、業態を問わずに、日々の経営活動を記録・計算・整理して、経営成績と財政状態を明らかにする技能です。

(引用元:簿記とは|商工会議所の検定試験

簿記は、企業で働く人にとって非常に有用なスキルであることが分かります。また、一般的に「簿記検定」といわれるのは、日商簿記検定を指すことが多いです。日商簿記検定は、年間約60万人が受験し、大学や短大の単位認定基準にも採用されています。また、公認会計士や税理士などの国家資格を目指す人も利用しています。経理に関する最もポピュラーな検定といえるでしょう。

レベル 1級、2級、3級
実施実績 1954年から152回(2019年6月9日の試験を含めて)
累計受験者数 2,600万人
受験料 1級:7,850円

2級:4,720円

3級:2,850円

次回試験日 2019年11月17日

参考

簿記|商工会議所の検定試験

給与計算実務能力検定

給与計算実務能力検定は、内閣府認定の職業技能振興会が主催するビジネス関連スキルです。経理の仕事に欠かすことができない給与支払いに関する知識を問われます。出題範囲は、下記のとおりです。

  • 労働基準法や労働契約法などの労働に関する知識
  • 賃金・労働時間などに関する法令
  • 給与計算に付随する各種手続き
  • 社会保険関係の手続き
  • 年末調整の知識、実例に基づく計算問題  など

「給与計算」という、企業には欠かすことができない重要なスキルを問う検定です。公式テキストも発売されているので、独学でも学習することができます。

レベル 1級、2級
実施実績 12回(2019年11月17日の試験を含めて)

※1級は6回

累計受験者数
受験料 1級:10,000円

2級:8,000円

次回試験日 2019年11月17日

参考

各種認定試験|一般財団法人 職業技能振興会

経理事務パスポート検定(PASS)

日本CFO協会とパソナが共同で開発した「事務スタッフに求められる経理知識に範囲を限定した検定」です。経済産業省の定める、経理・財務サービススキルスタンダードに準拠しており、実践力を重視する試験となっています。そのため、PASS全体の受験者の約5割が会社員、約2割が派遣社員です。

特徴は、e-ラーニングを使った研修動画で学習が進められる点です。時間に合わせたり、スクールに行く必要がないので、自分のペースで何度でも学習できるメリットがあります。

レベル 1級、2級、3級
実施実績
累計受験者数
受験料 【e-ラーニング受講料込み】

1級:8,000円

2級:6,000円

3級:1,500円

【受験料のみ】

1級:4,500円

2級:3,000円

3級:1,000円

次回試験日

参考

経理事務パスポート検定講座|日本CFO協会

周りに差をつける2つの資格

続けて、周りに差をつけることができる2つの資格をご紹介します。

経理・財務スキル検定(FASS)

1つ前にご紹介したPASSと同じく、日本CFO協会が運営する経理と財務のスキルを測る検定です。出題分野は、「資産」「決算」「税務」「資金」の4つです。主な業務に落とし込むと、資産分野なら在庫管理や固定資産管理など、決算分野なら月次業務管理や外部開示業務など、税務分野なら消費税申告や法人税申告、資産分野なら現金出納管理や手形管理などが挙げられます。

レベル 1つのみ
実施実績 2005年度から
累計受験者数 54,000人以上
受験料 10,000円

※日本CFO協会法人会員は8,000円

次回試験日 上期:5月1日~7月31日

下期:11月1日~1月31日

参考

FASS検定 検定の概要|経済産業省 経理・財務人材育成事業公式サイト

ビジネス会計検定

ビジネス会計検定は、財務諸表に関する知識を問う検定です。財務諸表とは、企業の経営成績や財務状態を知るために作成される書類で、一般的には決算書と呼ばれます。決算書を見ることで、会社の経営状態を読み取ることができます。

この財務諸表を的確に分析することができれば、経理担当者として非常に重宝されるでしょう。また、経理に限らず、経営を担うポジションにある方は、ビジネススキルとして持っていると周りに差をつけることができます。

レベル 1級、2級、3級
実施実績 26回(2020年3月8日を含めて)
累計受験者数
受験料 1級:10,000円

2級:6,000円

3級:4,000円

次回試験日 2020年3月8日

参考

受検要綱|ビジネス会計検定試験