気象予報士って稼げるの?年収や仕事内容を調べてみた - cocoiro career (ココイロ・キャリア)

情報番組のお天気コーナーで天気予報を行っている気象予報士やお天気キャスター……見たことがないという人はいないくらい、テレビやラジオなどさまざまな形で気象予報士はマスメディアに登場しています。

有名人やテレビ局の社員が気象予報士の資格を持っているというケースもあり、一見華やかな職業にも見えますが、気象予報士は非常に高い能力を要する難しい仕事の1つです。

天候という予測が難しい自然環境を相手に、私たちの生活に密着した「天気」に関する情報を集め、発信していく気象予報士。果たしてどのような職業で、収入はどの程度なのでしょうか?

この記事では、気象予報士の年収や仕事内容に関してまとめました。気象予報士になるために必要なプロセスも併せてご紹介しますので、これから気象予報士を目指したいと考えている人はぜひ参考にしてください。

気象予報士の年収は勤め先によって変わる

気象予報士の年収は、一概にいくらとは言えません。なぜなら勤務先によってそれぞれ異なるからです。ここでは3つのパターンをピックアップしてそれぞれの年収を見ていきましょう。

マスメディア関係の場合

気象予報士をメジャーな存在に押し上げたマスメディア。気象予報士としてマスメディア関係に勤務した場合、その年収はおよそ650万円です。

参考

気象予報士の年収【テレビ・派遣・お天気キャスター】や年齢別・役職別・都道府県別年収推移|平均年収.jp

またマスメディア関係で「お天気キャスター」として活動する場合には、講演会や本の出版などの副収入が期待されることもあり、売れっ子の気象予報士になると年収が1,000万円を超えるケースもあります。

ただし、雇用形態としては基本的に1年更新などの契約であることが多く、正規の社員として働くには少々難しい面があるようです。

国家公務員の場合

公務員という立場で、気象予報士として働くケースもあります。国家公務員として気象庁に入庁する、自衛隊に入隊するというケースがこれにあてはまります。気象大学校に入学すれば卒業と同時に自動的に気象庁の職員になれますが、入学は満20歳までという制限があります。

国家公務員の場合、給与は原則的に俸給表で決められていますが、およそ550万円と考えられます。

参考

気象予報士の年収【テレビ・派遣・お天気キャスター】や年齢別・役職別・都道府県別年収推移|平均年収.jp

一般企業の場合

民間のシンクタンクや気象サービス会社などの一般企業の場合、年収はおよそ350~550万円です。

参考

気象予報士の年収【テレビ・派遣・お天気キャスター】や年齢別・役職別・都道府県別年収推移|平均年収.jp

ただし、気象情報は24時間365日必要なものなので、勤務時間も不規則になりがちです。そのため、残業や早朝出勤などに別途手当が支給されることも多くあります。

気象予報士になるには

私たちの生活に密着した天候に関する仕事を担う気象予報士……気象予報士になるには、どのようなプロセスが必要になるのでしょうか?

資格試験に合格する

気象予報士になるためには、年2回行われている気象予報士の資格試験に合格する必要があります。

年齢や職業に制限はありませんが、合格率はなんと例年5%前後という超難関の試験です。受験は誰でもできますが、簡単に取得できる資格ではありません。気象に関する専門知識や天気図を読み取る能力が必要で、実技試験もあることから、非常に難易度は高いと心得ておくべきです。

資格試験合格後、気象庁長官に資格登録をすることで気象予報士として認定されます。

気象大学校に入学する

気象大学校とは、将来の気象庁の幹部職員候補を養成するための4年制の大学です。卒業と同時にほぼ自動的に気象庁に入庁することができますが、気象予報士の資格が取れるわけではありません。

気象大学校では気象に関するさまざまな知識を身につけることができます。この知識を生かして、気象予報士の資格試験を受験することができるのです。

4年間気象に関する知識を学んだ上で気象予報士の試験を受けるのですから、鬼に金棒です。ただし、気象大学校は満20歳までしか入学できません。また、難易度が高く東大や京大と同レベルとも言われています。1学年の人数も数十人程度とされており、誰でも入学できるわけではないことに注意が必要です。