レポートの書き出しの3つの鉄板パターン!例文と3つのポイントも! - cocoiro career (ココイロ・キャリア)

レポートを書くときに、なかなか書き出せずに迷ってしまった経験はありませんか? 書き始めたらスラスラ書ける人でも、書き出しは悩むものです。そこで今回の記事では、レポートの書き出しの具体例と鉄板のパターン、そしてレポートの書き方で意識するべき3つのポイントを解説します。レポートの書き出しで悩んでしまうという方は、ぜひ参考にしてください。

レポートの書き出し例

まずは、具体的な例を参考にしながら、3つの書き出しのパターンを確認します。具体例を見ながら、レポートの書き出しのイメージを持ってみましょう。

レポートを書くに至った疑問やきっかけを書く

1つ目の例は、レポートを書くに至ったきっかけや疑問を書いたものです。調査や実験を基にしたレポートでは、普段感じている疑問を最初に書くと、自然な形でレポートに入ることができます。

漢字の「音読み」と「訓読み」では音読みの方がかっこよく、なんとなくではあるが強そうなイメージで、訓読みの方はやわらかい、やさしいイメージがあるのではないかと考え、人の名前をもとにして傾向を探ってみた。

(引用元:良いレポートの例 2002年(平成14年)|広島修道大学

上記の例を見ると、普段感じている音読みと訓読みのイメージを検証することが書き出しから分かります。多くの人が共感するような疑問を、上手に書き出しに使っているのがポイントです。

レポートの結論を書く

2つ目は、レポートの結論を最初に書く例です。初めに結論を書く方法は、どんなタイプのレポートでも使うことができますし、読み手にとっては何が言いたいのか、すなわち主張がはっきりしているので、ストレスなく読むことができます。

適度な運動をすることで、身体だけでなく精神の健康も保つことができる。このレポートでは、適度な運動とはどの程度の運動なのか、適度な運動が精神にもたらす効果を検証していきたい。

書き出しで結論を述べることで、このレポートの主張がはっきりと分かります。また、本論では主張の理由や根拠を述べる流れが自然とできるので、書き手も読み手も無理なくレポートを書き(読み)進めることができます。

読み手に問いかける

3つ目は、読み手に問いかける例です。読み手に問いかける方法は、1つ目の例と同様に、自分の疑問を読み手にも共感してもらうために使う方法です。

どうして葉は紅葉するのか疑問に思ったことはありませんか? 緑色から黄色や赤色、茶色へと変化していくのは、なぜなのか? 紅葉には、樹木が存続していくためのどのような理由が隠されているのかをこのレポートで明らかにしたい。

読み手に問いかけることで共感を得ることができ、レポートを積極的に読んでもらえる効果が得られます。レポートの書き出しで読み手を引き込み、レポートを読んでもらうことができれば高評価につながりやすくなります。

レポートの書き出し鉄板パターン

具体的な例を確認したところで、ここからはレポートの書き出しの3つの鉄板パターンをご紹介します。キーワードは「三部構成」「PREP法」「問い」です。

三部構成を意識した序論の書き出し

レポートは、序論・本論・結論の三部構成が基本です。書き出しでは序論に何を書くのかを理解して書くことが重要です。

  • 序論:レポートの概要を説明する部分。書き手が持っている課題意識や疑問点、主張を書くことで、読み手はレポートで書かれていること、すなわち概要をつかむことができる。英語では、Introduction。
  • 本論:書き手の主張を、理由や根拠を加えて補強する部分。レポート全体の7割程度を占めるのが一般的で、読み手を納得させるような論理的な組み立てが求められます。英語では、Main Issue。
  • 結論:書き手の主張を展開する部分。序論で説明したことに対する答えになっていることが多い。英語では、Conclusion。

序論・本論・結論には、それぞれ上記のような役割があります。三部構成の流れを理解することで、序論に書くべきことが見えてきます。パターンとしては、序論で打ち出した課題意識に結論で答える形と、序論で結論を述べて、改めて結論で主張を述べる形が考えられます。

プレゼンでも使えるPREP法

企画を提案する際、人に企画の意図を分かってもらうために、プレゼンテーションをすることがあります。そんなプレゼンテーションでも使えるのがPREP法です。PREPのそれぞれの頭文字には下記の意味があります。

  • Point(結論)
  • Reason(理由)
  • Example(具体例)
  • Point(結論)

PREP法を入れるメリットは、読み手に結論を印象付けることが可能になる点です。結論を最初に話して、最後に結論を話すのは、初頭効果(人が話の最初を覚えていること)と親近効果(人が話の最後を覚えていること)を活用した効果的な方法です。

また、結論と結論の間に、理由と具体例を挙げているので、読み手がストレスなく結論(主張)を理解することができます。Googleで検索して上位に出てくるWeb記事も、最初に結論を述べているのが一般的です。検索するときに意識してみましょう。

「問い」で興味を引く

文章に関する書籍を多く執筆している山口拓朗さんは、「問い」には以下のような効果があると述べています。

<「問い」を投げかける>という方法は、続きを読ませるために有効な工夫のひとつです。

(引用元:「問い」で興味を引け! 文章の書き出しはキャッチコピーと同じ!|Writing is power!

人間は、問いを投げかけられると答えを知りたくなります。その性質を上手に活用すれば、教授の興味を引くことができるはずです。