小論文入試の頻出テーマは?よく出題されるテーマと対策法7選! - cocoiro career (ココイロ・キャリア)

小論文は、大学の入試科目として含まれるケースがあります。特に推薦入試やAO入試では、小論文の内容で合否が左右されることもあり、主要5科目と同様、対策が必要です。

入試における小論文にはテーマが決められており、その内容に基づいて書き上げなければなりません。今回は、テーマ型の小論文入試に関するお役立ちポイントを中心にピックアップしていきます。

小論文入試における測られる力とは

小論文入試では、主に読解力・発想力・論理的思考力・表現力の4つが文中に備わっているかどうかがチェックされます。

文章をスムーズに書けていて、かつ難しい言葉を知っていても、読み手の心に伝わらない内容であれば減点対象となる場合もあります。

つまり、小論文を通して、相手(=読み手)のことも考えているかどうかという点も見られているので、頭に入れておくと良いでしょう。

小論文入試で頻出テーマ7選

小論文入試には、テーマ(課題)が決まっています。よく出されるテーマに関しては、今日の国内外で取り上げられているニュースや課題がメインとなります。この章では、頻出する7つのテーマについて取り上げます。

IT

ITに関する内容は、以前からよく取り上げられている小論文のテーマの一つです。最近では、今後の私たちの生活に変化をもたらすとされる「AI(人工知能)」が、小論文のテーマとして使われる傾向にあります。「AI×教育」、「AI×職」というように、ほかのものとかけ合わせた内容でチェックしておきましょう。

ほかに、「IoT(Internet of Things)」もAIと同様、小論文のキーワードとしてピックアップされています。いわゆる「モノのインターネット」と呼ばれるもので、モノ(物)がインターネットに接続され、相互通信により制御されることを指しています。IoTも、AIと併せて内容を理解しておきましょう。

災害

災害は、東日本大震災以降、小論文のテーマとして入試にも頻出しています。近年、熊本地震や西日本豪雨など、国内での災害が多発していることもあり、今後も小論文入試のテーマとして出される可能性が十分あります。単なる防災や地域防災だけでなく、災害によって起きた避難所問題・住民の住処問題・山崩れなどの二次災害にも着目してみましょう。

税金

2019年10月に消費税が10%に引き上げられます。加えて、食材などの一部の科目には8%の軽減税率が適用される予定です。小論文では、消費税引き上げに絡めた問題について、自分の考えを述べることが問われるかもしれません。

参考

令和元年10月1日から消費税の軽減税率制度が実施されます|国税庁

高齢化問題

日本の2018年10月時点の高齢化率は28.1%となっており、高齢化社会が進んでいます。よって、高齢者の医療・年金・暮らしに関しては小論文のテーマになることがあります。加えて、高齢者ドライバーや免許返納に関するテーマも、今後は高齢化問題として小論文のテーマになる可能性があるので、高齢化問題への理解を深めておきましょう。

参考

令和元年版高齢社会白書(全体版)|内閣府

ジェンダー問題

近年、男女共同参画社会・二重国籍・LGBTなどが受け入れられるようになってきたものの、セクシャルハラスメントなどの被害体験を告白・共有する際に用いられるハッシュタグ「#Me Too」などのSNS用語も多くあり、国内外においてまだ問題が残っているというのが現実です。小論文でもシリアスなジェンダー問題をテーマとする場合があります。

教育

グローバル化やSNS問題などもあり、日本の教育内容や環境も変化しています。2020年には、小学校でも英語教育が必修化されます。ほかにも、生徒が能動的に学ぶ授業を提供する「アクティブラーニング」なども登場しているので、近年の教育内容に関してもアンテナを張っておきましょう。不登校・校則・小中の連携教育なども小論文の課題として取り上げられています。

医療

医療に関しては、直近でノーベル医学生理学賞を受賞した日本人がいると、それに関連したテーマが小論文でも登場する可能性があります。ほかにもiPS細胞といった新しい細胞などが発表された場合にもチェックが必要です。特に医歯薬系を目指している受験生は、医療に関する問題や知識を深めていきましょう。

参考

iPS細胞とは?|京都大学iPS細胞研究所 CiRA(サイラ)