高校受験「理科」で押さえておきたい勉強方法のコツ - cocoiro(ココイロ)

高校受験を控えた子供の理科の成績を上げるためには、どのような学習方法が良いのでしょうか。学習塾や家庭教師、参考書や問題集など、子供の学習方法に悩む親も多いでしょう。当記事では、高校受験における理科の特徴と勉強方法についてご紹介していきます。

高校受験「理科」で出題される問題の特徴は?

高校受験「理科」の特徴は?

中学校で学習する理科は、第1分野と第2分野の2つの分野に分かれています。それぞれの分野は、第1分野が物理と化学、第2分野が生物と地学のように分けることができます。

中学1年生 中学2年生 中学3年生
物理 光・音・力 電気 運動とエネルギー
化学 いろいろな物質・気体・水溶液の濃度と溶解度・物質の状態変化 化学反応と化学式・化学反応式 イオン・酸とアルカリ・中和
生物 植物(分類とはたらき) 動物(人体とその他の動物) 細胞分裂・遺伝の法則
地学 地質 気象 天体

数学のような積み重ね学習ではないこともあり得意単元と苦手単元がはっきりと分かれてしまうのが理科の特徴で、一般的には、第1分野(物理と化学)を苦手とする受験生が多いようです。しかし、一部の難関高校を除いては、理科で学習する内容を単語や語呂合わせとしてではなく、事象として理解することで、十分に得点することはできます。

また、都道府県により差はありますが、公立高校の理科の入試問題においては、4つの分野からほぼ均等に出題されている傾向にあるので、苦手な単元を苦手なままにしてしまうと、理科で大きく得点を落としてしまう可能性があります。そのため、苦手な単元でどこまで得点を伸ばせるかが理科の得点に差がつくポイントになることがあります。

さらに、最近では4つの分野に加えて、「環境」をテーマにした問題が出される都道府県や学校も見受けられます。「環境」についての学習はほかの分野での学習を応用することや出題されない場合もあるので、まずは基本となる4つの分野について基礎を固めることが重要です。

受験地域・学校別の出題傾向の調査は必須

理科だけに限ったことではありませんが、公立の高校であれば都道府県ごとに、私立の高校なら学校、さらには受験するコース・科によって、出題される問題の傾向が異なってきます。個人で傾向を把握して対策するのは容易ではないため、学習塾や学校からの積極的に情報をもらい、受験対策をしていきましょう。

また、家庭でできる1つ目の準備としては過去の受験問題を準備することです。公立の高校であれば都道府県の公式ホームページなどから閲覧、もしくはダウンロードすることができるでしょう。私立の学校の場合、学校ごとの過去問が書店などで購入できることもあるので、探してみると良いでしょう。