高校生に勉強の習慣をつけさせる!成績や入試など目的別取り組み方 - cocoiro career (ココイロ・キャリア)

子供が勉強しない、というのは親にとって共通の悩みかもしれません。ただし、進学を希望している高校生の場合はやや深刻になってくることもあります。本記事では、とにかく勉強する習慣がつかないという高校生を対象に、どうやって勉強に取り組んでいくかを目的別に解説します。

まずは何のために勉強するのかはっきりさせよう

「とにかく勉強してくれればなんでもいい」という気持ちになっている親御さんもいるかもしれませんが、目的のない勉強は多くの子供にとっては苦痛なものです。明確な目標を作ってみましょう。

勉強する習慣を身につけさせたい

勉強する習慣が先についていると、やるべきことに自分から気づくことができます。予習はもちろん、「今日の授業でよく分からなかったところをもう一度見てみよう」だったり、「明日の小テストの対策をやっておこう」だったりと、自発的に課題を見つけられるようになります。

そのためには、まず「毎日勉強する」という習慣が必要です。受験生でもなく、赤点が付きそうなほど切羽詰まっているわけでもないけれど……という子供の場合は、まずここから始めてみるといいでしょう。

学校の成績を上げたい

「成績を上げる」と一言で言っても、オール4の子供がオール5を目指すのと、赤点が付きそうな子供が平均点を目指すのとではやるべきことが大きく異なります。また、成績を上げる目的が進級なのか、進学なのかによっても変わってくるでしょう。「なんのために」「どの程度」成績を上げたいのかはっきり目標を作りましょう。

指定校・一般推薦を狙いたい

「冬の一般入試まで地道に勉強するのは無理そうだから、行けそうな大学で推薦を狙わせよう」とお考えの親御さんもいらっしゃるでしょう。推薦入試は、ほぼどんな場合でも成績が選考の材料になります。

同じ高校の卒業生がどのくらいの成績で合格しているのかをしっかりリサーチしましょう。また、成績以外にも課外活動やボランティアなどが重視される場合もあります。3年生になってからでは間に合わないこともあるので早めにチェックしておいてください。

一般入試で大学に行きたい

一般入試で大学合格を狙う場合は、勉強量が増えることはもちろん地道な受験勉強への覚悟も決めておかなくてはなりません。高校入学後なるべく早い段階で、毎日一定時間勉強をする癖をつけておいた方が後々楽になります。

勉強する習慣を身につけさせたいとき

子供にどのような勉強が必要か、目標は定まったでしょうか。続いては目的別の勉強方法についてご紹介します。まずは「勉強する習慣を身につけさせたいとき」です。

机の前に座ることから始める

基本すぎて見落としてしまいがちですが、まずは「机の前に一定時間座る」という習慣づくりから始めましょう。自室の勉強机が集中できていいのですが、難しい場合はダイニングテーブルなどでも大丈夫です。決めた時間になったら机の前に座って勉強道具を出すということは、習慣になっていないと意外と難しいものです。

また、勉強を続ける最低時間も決めておくといいでしょう。その間はスマートフォンを触らない、立ち上がって別のことをしないなどを心がけましょう。集中力が持続しない場合は、5分10分という短い時間から始めてください。

やることは先に決めておく

勉強の習慣がついていない子供にありがちなのは、やらなくてはいけないことがありすぎて逆に何をすればいいのか分からなくなるというパターンです。どうしよう、と悩んでいる間に時間が過ぎて面倒になってしまうことがあるので、まずは「これをやる」ということを決めてしまいましょう。

おすすめなのは、1セクションが短時間で終わるワークブック形式のテキストです。高校生で勉強の習慣がない子供は、中学校以前の内容を忘れてしまっている可能性も高いです。「ちょっと簡単すぎるかな?」と思うような内容のものから始めるといいでしょう。