大学に入学したら、今までの電子辞書をそのまま使わせていいのかな？ 新しいものを買った方がいいのかな？ とお悩みの親御さんはいらっしゃるでしょうか。大学生は学部によって勉強する内容が異なるので、電子辞書を新しく購入するときは専門性に合わせたものを選ぶのがおすすめです。現在の売れ行きと、機種ごとの違いについて解説します。
大学生向け電子辞書の売れ行きは？
現在はスマートフォンに辞書アプリを入れれば正確な情報を簡単に調べられる時代ですが、電子辞書も年々進化しています。あえて電子辞書を購入する背景にはどのようなニーズがあるのでしょうか。
価格でいうとSHARPが強い
2019年6月現在、「価格.com」で電子辞書の人気ランキングを検索すると、SHARPの「Brain（ブレーン）」シリーズの「PW-SB6」が首位となっています。2位のCASIO「エクスワードXD-SR9850」と比較すると価格差は8,000円以上になっており、お手頃感が人気の理由の1つといえそうです。
比較で言えばカシオは2019年版で摩訶不思議なことに音声ボタンを排除したので英語の検索の機会が多い方には選択肢にならないかと思います。
せっかく画面の解像度が上がったのにこれでは話しにならず残念を通り越してガッカリ。
ただし近ごろはスマホの音声入力が楽すぎて電子辞書を使う機会自体が減ってきているのも正直なところで諸々ご検討の上で購入をお考えになられたほうが良いでしょう。
ブラたぬき
（引用元：シャープ Brain PW-SB6 レビュー評価・評判｜価格.com）
「PW-SB6」を購入したユーザーによるレビューでは、音声ボタン（発音などを音で確認する機能）がシャープにはあるが、カシオ製品にはついていないとのことでした。一方、電子辞書がなくてもスマートフォンで十分なのでは？ ということも指摘されています。
主に大学1・2年次の教養課程などで辞書が必要だという場合は、まずは低価格帯のシャープから検討を始めると良いでしょう。それ以外に専門性の高いニーズがある場合については後ほど解説します。
参考
専門性ならCASIOに頼る
一方のカシオも、価格.comの上位5位中2、4、5位と半数以上を占めています。最新機種は30,000円台半ば～後半と高価格であることは否定できませんが、たくさんのモデルを発売し、それなりの支持を得ていることが分かります。
カシオの大学生向けモデルは、専門に合わせて機種を選ぶようなラインナップになっています。現状の人気機種を見てみましょう。
| 2019年6月26日現在 | ||||
| 順位 | 機種名 | 専門性 | 発売日 | 価格 |
| 2 | XD-SR9850 | 理工系 | 2019年 3月 8日 | 34,099円 |
| 4 | XD-Z9850 | 理工系 | 2018年 2月 9日 | 28,697円 |
| 5 | XD-G5700MED | 医学系 | 2017年 3月10日 | 35,400円 |
（電子辞書（大学生向け） 人気売れ筋ランキング｜価格.comより筆者作成）
2、4位は理工系大学生向けの機種です。「XD-SR9850」が2019年の最新モデルで、「XD-Z9850」は型落ちモデルということになります。物理、化学、数学など理系の勉強に欠かせないコンテンツが多いということで、勉強量が多い理系の学生から一定の支持を得ているようです。
5位の「XD-G5700MED」は2017年発売のさらに古いモデルですが、価格は3つの中で最も高価です。末尾に「MED」が付くのは医学系学生向けモデルで、医学に関するコンテンツが充実しています。実売価格が高いため、比較的安価な型落ちモデルの人気が高まっていると考えられます。
