日本の福祉に貢献する「ケースワーカー」になるには?必要な資格も紹介 - cocoiro career (ココイロ・キャリア)

ケースワーカーという職業を聞いたことはあるでしょうか? 地方自治体の福祉事務所などで働き、日常生活や社会生活に困難を抱える方の相談に乗り、安心・安全な生活ができるように導く職業がケースワーカー。社会福祉の中でも重要な役割を担っている存在です。今回の記事では、そんなケースワーカーになるための方法や仕事内容、必要な資格などを詳しく解説します。

ケースワーカーになるには?

ケースワーカーの働き方は多様で、病院や医療、市役所などで働いています。ここでは、ケースワーカーになるために最も一般的な、「社会福祉主事」の資格を取得し、地方公務員試験に合格するステップをご紹介します。

資格を取得する

ケースワーカーになるには、「社会福祉士」の資格を取得する必要があります。1987年に制定された社会福祉士及び介護福祉士法とともに誕生した国家資格です。資格を取得するために、大学や短大で福祉系の指定科目を履修するか、実務経験を踏まえて社会福祉士短期養成施設で研修を受けて社会福祉士国家試験の受験資格を得る必要があります。

社会福祉士国家試験は、年に2回行われており、試験科目は19科目です。2019年2月に行われた試験の合格率は29.9%です。過去5回の合格率は25~30%で推移しています。

区分 合格率
第27回 27.0%
第28回 26.2%
第29回 25.8%
第30回 30.2%
第31回 29.9%

第31回社会福祉士国家試験合格発表|厚生労働省 より筆者作成)

また、社会福祉士主事任用資格が必要な自治体もありますので、希望する自治体の募集資格を確認することをおすすめします。

地方公務員試験を受ける

社会福祉士の資格を取得したら、福祉職や社会福祉区分の地方公務員試験を受けて合格する必要があります。ただ、全部の自治体で募集があるわけではありません。欠員が出ると募集するという場合もありますので、求人募集はこまめにチェックすることをおすすめします。

試験は、一次試験と二次試験に分かれていることが一般的。一次試験では、教養問題と専門知識を問い、二次試験は個別面接や集団面接、集団討論、適性検査などがあります。