ネイリストになるには？勉強方法と就職ルート、年収まで徹底調査！

今回は、ネイリストという職業にスポットを当てて、その仕事について解説します。指先のおしゃれを担うネイリストという職業にはどうすれば就くことができるのでしょうか。ネイリストに興味のある人は、ぜひご覧になってください。

ネイリストとは

日本ネイリスト協会のサイトによると、ネイリストとは以下のように定義されています。

ネイリストの定義

ネイルに関する技術、専門知識及び鍛錬された高度な技能を身につけることとし、JNEC1級または2級を取得していること、または同等の資格を持つプロフェショナルであること。

学術的知識から導き出された爪の健康を維持し手指を美しく保つための美容術を施すことを基本とし、それに加えて理想的な爪を造形するネイルイクステンション（つけ爪）や指先を彩るネイルアートなどに必要とされる感性の表現者でもあること。

爪の健康を保ち、美しくしてくれるのがネイリストです。指先が美しくなると、心も満たされるような気分になることができます。

ネイリストの仕事とは、具体的にどのようなことをするのでしょうか。爪を美しくするという仕事のなかでも、ネイリストには大きく分けて2つの役割があります。

1つ目は、爪の健康を保つための手入れをすることで、主にネイルケアと呼ばれる作業です。2つ目は、爪を美しく見せることで、ネイルアートやジェルネイルなどを施すことが含まれます。どちらのケアも自分でお手入れをしたりアートをするのとは違う、確かなプロの技術を提供することが必要です。

専門技術を使用してネイルカラーやチップを装飾したり、細かいデザインの模様を限られた小さな面積に施していきますので、クリエイティブさと繊細さが求められます。

また、お客様のネイルのケアや、爪にアートを施す仕事のほかにも、店舗内の掃除や器具の手入れ、店内の掃除や電話対応などの雑用も仕事の一部です。

ネイリストになるために資格は必要なのでしょうか。実際のところ、ネイリストを名乗り、サロンをオープンするには特別な資格がなければ開業できない、というわけではありません。

未経験の人がいきなりサロンを立ち上げることも不可能ではありませんが、施術を受けるお客様からしてみれば、きちんと勉強をして確かな知識と技術を持った人にお願いしたいと思うものです。

そのため、ネイリストを目指す大方の人は、ネイリスト検定などを取得して知識と基本技術を得たり、サロンに就職したりアルバイトしたりして技術を磨くという道を選びます。

ネイリストの主な検定には現在数種類あり、就職条件として指定されている場合も少なくありません。以下では、主な検定をご紹介します。

公益財団法人日本ネイリスト検定試験センター（JNEC）が、国際的に通用するネイリストの育成を目指して実施しています。

レベルは3～1級に分かれており、実技試験と筆記試験があります。数字が少なくなるほど難易度も上がり、3級はネイルケアやネイルアートに関する基本をマスターしているレベル、2級はサロンワークで通用するレベル、1級の試験はトップレベルのネイリストとして通用するレベルとされています。

2級と3級の試験は年に4回、1級の試験は年に2回受験する機会が設けられています。

NPO法人日本ネイリスト協会（JNA）は、ネイルに関する技能検定や資格認定を通じて、ネイルの普及とネイリストの技術向上のために活動を行っています。

そのJNAが、健全なジェルネイルの普及を目指して実施しているのが、JNAジェルネイル技能検定です。レベルは初級・中級・上級と3種類に分かれており、初級、中級試験は実技試験と筆記試験で構成されています。上級試験はより専門的な内容となり、実技試験のみが実施されます。試験は年に2回開催されています。

NPO法人インターナショナルネイルアソシエーション（I-NAIL-A）が、「ユーザーが安心して受けられるネイルサービスの提供」を目指して、サロンワークが実践的にできる技術者を輩出するために実施している技能試験が、ネイルスペシャリスト技能検定です。

学生や初心者を対象にしたA級／SA級と、プロフェッショナルを対象としたPA／AA／AAA級の2つに分かれています。どちらの試験も、実技試験と筆記試験が実施されます。