【小中高生におすすめ】科学検定の概要と対策まとめ!受験料は無料? - cocoiro career (ココイロ・キャリア)

科学検定という試験をご存じでしょうか。「理科が苦手」「科学には興味がない」という子供が増え続けている現状を懸念し、ただ知識を問うだけでなく科学の楽しさを子供たちに知ってもらうことを目的とした比較的、新しい試験です。当記事では、科学検定について詳しくご紹介します。

科学検定とは?

科学検定は、一般社団法人STEAM教育協会が主催する検定試験です。現在3級から7級までの試験が毎年2回実施されており、パソコンを使って受験します。暗記や計算力によって高い得点が得られるような問題構成とはなっていないのが特徴で、「普段の生活で起きること」を中心に問題が作られています。科学的な視点で物事を考えながら科学の面白さを実感できるのが科学検定の醍醐味です。

科学検定は難しい?レベル・難易度について

それでは科学検定各級のレベルの目安や難易度について見ていきましょう。

科学検定の合格率

2018年に行われた第13回科学検定の結果は以下の通りです。

  • 全体受験者数:3,839人
  • 合格者数:1,375人
  • 合格率:35.8%

各級の合格率

3級   合格率:30.5%

4級   合格率:31.0%

5級   合格率:32.0%

6級   合格率:42.2%

7級   合格率:72.5%

第13回科学検定の結果|科学検定公式サイトより筆者作成)

科学検定の各級の難易度

3級から7級までの難易度の目安は次のようになっています。なお、2級の試験は現在実施されていません(2019年9月現在)。

【3級】中学応用〜高校基礎

【4級】中学生基礎

【5級】小学校高学年

【6級】小学校中学年

【7級】小学校低学年

参考

検定試験実施概要|科学検定公式サイト

科学検定を取得するメリット

科学検定を受けるメリットにはどのようなものがあるのでしょうか? 科学検定受験を受けるメリットを紹介します。

科学が好きになる

科学検定は学校の理科の試験とは違います。科学検定の問題は、大人が受けても楽しいと感じるものがたくさんあります。例えば「メガホンの細い方を耳に当てて音を聞くとどのように聞こえるか」という問題は、学校の授業でノートをとりながら学ぶ内容というよりは、生活の中で多くの人が体験するようなことです。科学をより親しみやすい視点で捉えた問題構成で、子供から大人まで受験した人が自然と科学が好きになるような内容となっています。

理科が苦手でも楽しく学べる

子供が理科を苦手としがちな理由はさまざまありますが、あまり自分の生活と関係ない事柄を暗記したり計算したりするのが苦手と感じる子供は多いのではないでしょうか。科学検定では、学校で習っていなくても子供の生活で自然と体験する事柄について問う問題が多くあります。例えば「花が散った後にできるものには何があるか」について問われるなど、理科が苦手な子供でも楽しく学び受験できるよう考えて作られた検定となっています。

理系に進むきっかけとなる

理系女子をさす「リケジョ」という言葉があるように、最近は男女関係なく理系の学部へ進学する人が存在します。ただ、理系に興味はあっても学校の化学や物理が苦手で、理系の学部へ進学するのをためらう子供もいることでしょう。クイズ形式の科学検定で科学の面白さを体験し、「大学では科学を勉強したい」と思わせ、子供の科学に対する自信とやる気をはぐくんでいきます。