おいでよ!所沢の山 ! 早稲田大学人間科学部入門 - cocoiro career (ココイロ・キャリア)

突然ですが、皆さんは「所沢の山」ってご存じですか?記事のタイトルからいろんな動物がいるかと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、そんなことはありません。

「所沢の山」というのは、僕の所属学部である早稲田大学人間科学部と、早稲田大学スポーツ科学部の所在キャンパスである「早稲田大学所沢キャンパス」をいじった呼び名です。
他の学部生からよく「今日も山行ってきたの?」などと聞かれるほど田舎にあるんですよ。なんで正直、ちょっとバカにされることも。

でも今日は「山の中でも、人間科学部すごいんだぞ!」というのを、山代表としてアピールしていきたいと思います。

人間科学部すごいんだぜ

人間科学って何?

「人間科学」って皆さん一言でピンときますか?僕は最初全くピンときませんでした。
そんな皆さんのために、我が大学が素晴らしい説明をしてくれているので是非WEBサイトを訪れてみてください。

早稲田大学 人間科学部

このWEBサイトをみても、僕はピンときませんでした。
人間科学とは、「教育学、心理学、社会学」の3つの分野の学問が柱となっています。この3つの学問を通して幅広い人間の営みを観察することで、人間理解を深めるというのが人間科学です。

つまり、一番簡単に言うと「人間について」勉強するのが人間科学です。
文字通りなのですが、この説明が一番しっくりくるなぁと、1年間人間科学を勉強して感じました。

結局どんな勉強?時間割もお見せします!

「学問領域はわかったけど、結局どんな勉強?」という皆さんの疑問に全力で応えるために、ここでは僕を一例にして人間科学部生の勉強を明らかにしていきたいと思います。

私は海外経験を経て、教育を通して子供たちに貢献したいと考えました。そのために、今は教育という観点から人間の成長や動機づけ、心理学を中心に勉強しています。
そんな私は、このような授業をとっています。

順番に説明していきますね。

紫色の科目

一番初めに紫色の科目です。これらは教員免許取得のために必要な授業で、教育学部の授業になります。なので、ここでは無視してもらっちゃって大丈夫です。ただ、所沢キャンパスに在学していても、このように他のキャンパスの授業を取ることができるので、より幅広い学びを実現できるのは魅力的なポイントですね。

赤色の科目

次は赤色の科目です。これらは必修科目といって、人間科学部の一年生全員が共通で受ける授業です。どんな分野に興味があろうとも、この科目だけは履修しなくてはなりません。
人間科学部の必修科目には、「第二外国語」「基礎ゼミ・データリテラシー」の2種類があります。
「第二外国語」では全ての生徒が、中国語、スペイン語、ドイツ語、フランス語の中からひと科目を選択し授業を受けるという形になります。1年間スペイン語の授業を受けてみて、文法と会話を同時に学べるので言語力が効率的についたかな、と自分を過信しています。
「基礎ゼミ・データリテラシー」というのは、「大学の学びをはどんなものであるのか」を学ぶ授業です。大学での勉強は、高校での勉強とは目的も手法もまるっきり異なります。その違いに触れ、大学での学びを加速させてくれる授業です。「基礎ゼミ」の具体的な内容は、学部の教授たちの専門学問を知ったり、大学ならではの学びに触れたり(調査を行いその結果を発表する)します。「データリテラシー」は統計の授業で、エクセルや他のソフトウェアを使用してデータを分析したりまとめたりします。

水色の科目

最後の水色の科目は、選択必修の「専門科目」と言います。選択必修というのは「このリストの中から一定数の授業を受けてね」という科目です。授業を取らなくてはなりませんが、その内容は自分で選択できるという形です。
ここが人間科学部の一番特徴です。選択する授業の「リスト」に幅広い領域の授業があることが、自らの好きなことを学べる人間科学部の学びを実現しています。上げていくときりがないですが、心理学や社会学など文系の内容から化学や医学などの理系の内容まで幅広い選択肢から自分に合わせた授業を受けることができます。
これはそのリストから一部を抜粋したものです。

(参照元:2019年度 科目登録の手引き
これだけでもかなりの領域に渡っていることが分かりますよね。
このように複数の領域の授業を受けることによって複数の視点を手に入れ、興味のある分野を多角的なアプローチから学ぶことができるのがこの学部の最大の魅力です。

例えば私は「教授学習の心理学」という発達心理学の授業をとり、人間の学びのプロセスに関する先人たちの定義や研究結果を学びました。それにより、生徒に対するアプローチを増やすことができました。これが、当学部の謳う「学際的な学び」のように感じます。