幼稚園入園前にオムツは取れないとダメ?オムツを取るためのポイント - cocoiro(ココイロ)

幼稚園入園前の子供に関する代表的な悩みの一つがオムツのこと。幼稚園では決まった生活リズムで過ごすので、子供自身が排泄の感覚をつかみ、トイレに行く必要があります。この記事では、幼稚園に入るまでにオムツが取れるようにするためのポイントをご紹介します。

幼稚園入園時にはオムツは外れていないとダメ?

幼稚園の入園説明会でもよく話題になるオムツ問題。実際には入園までに外れていないとダメなのでしょうか?

オムツだと幼稚園から入園を断られることもある

また、幼稚園によってはオムツが取れていない子供の場合は入所を取り消されてしまうこともあります。オムツを取るのを幼稚園任せにしてしまうのは賢明ではありません。幼稚園に行く前に家庭でオムツを取ってしまったほうがいいでしょう。

園ではパンツで過ごすと決まっている場合も

子供の排泄の「自立」には個人差もありますが1歳半すぎから2歳くらいまでの間に、トイレの感覚を大人も赤ちゃんも、ともにつかんでいきます。また幼稚園では3歳からパンツで過ごすと決まっているところもありますから、幼稚園で快適に過ごせるように家庭でトイレトレーニングを進めていきましょう。

入園までに家庭でトイレトレーニングを始めよう

トイレトレーニングは1歳半から2歳の間に始めるのが一般的なようです。排泄は、腎臓から脳へ信号が出て膀胱にたまったオシッコが出る仕組みです。歩行が確立することでオシッコが出る信号を感じ取りやすくなるため、この時期に始めるとスムーズに排泄を自立してできるようになります。

始めたばかりのころであれば子供もコントロールできるものではないのですが、生活の節目の中でオマルやトイレに誘っていきましょう。オシッコが漏れたりオマルで成功していくうちに子供自身も排泄の感覚をつかめるようになります。こちらのサイトで詳しく紹介されていますので、こちらも参考にしてみてください。

1歳くらいになると、尿が貯まった感覚がわかるようになります。2-3歳になると、尿をまとめてしっかり出すことが可能になり、1日の排尿回数が6-8回程度になります。残尿もないか少なくなります。しかし、多くの子どもは、この頃は昼夜ともにまだオムツが必要です。なぜならば、尿意を感じたとたんに、反射的に膀胱が縮んで、勝手に尿が出てしまうからです。この反射的な収縮は、本人の意思では止めることができません。スウェーデンの約50人の赤ちゃんの追跡調査研究では、昼間の尿が全く漏れなくなる頻度は、3歳52%、4歳93%、5歳100%、夜間睡眠時の尿が全く漏れなくなる頻度は、同じく17%、63%、87%と報告されています。
知能も発達し、昼間起きている間は膀胱がふくらむとはっきりと尿意を自覚できるようになります。2歳後半から3歳のこのころにトイレトレーニングを始めるのが平均的で、オムツを外す時間を増やしトイレでの排尿を誘導します。最初の頃、このようなオムツのない状態で、自然に尿意をもよおすと、子どもは膀胱の反射的収縮を抑える為に、尿道の括約筋(かつやくきん)を必死にちぢめて尿が漏れないようにしている様子を見せることがあります。このがまんの仕方は、おもらしが完全になくなるまで、しばらくの期間、普通にみられます。尿を漏らさないでいるための「入門編」といえます。子どもの様子には特徴があり、「座り込んでモジモジする姿」であったり、「おちんちんを両手で押さえている姿」であったり、「トイレに慌てて駆け込む姿」であったりします。しかし、この無理な我慢の方法が続く期間は長くはなく、子どもの知能発達により別の方法が自然に習得されます。すなわち、大人と同様に、無意識のうちに反射的排尿を抑える神経が脳から膀胱に働
くようになるのです。脳が膀胱の状態を常時監視し自動制御(自動抑制)する仕組みといっても良いでしょう。この仕組みは、トイレに入って排尿しようと思った時だけ、働きを止め、スムースに尿が出始めるというわけです。いわば「上級編」の方法とも言えます。

(引用元:小児の排尿機能発達|日本小児泌尿器科学会

トイレーニングパンツは使ったほうがいいの?

家庭でトイレトレーニングをする際にトレーニングパンツを使うかどうか迷うこともあるでしょう。結論から言えば使うに越したことはありませんが、ただやみくもに使うだけではいけません。

トレーニングパンツは通常のパンツよりも厚手で、オシッコが漏れにくくなっているのが特徴です。家庭でトレーニングパンツを使う場合、厚手の生地がおもらしを吸ってくれるので部屋の掃除は楽になるでしょう。

ですが、見た目でオシッコが出たか分かりづらいので、おもらしに気づきにくいということもあります。また長時間オシッコで濡れたまま過ごすので子供の肌が荒れるものです。トイレトレーニングを始めたばかりでオシッコがぬれた感覚が分からない子供の場合、オシッコが出たままでも遊んでしまうこともあります。

親御さんの中でも、部屋をあまり汚したくないということもありますから、もしトレーニングパンツを使う場合は、オシッコが出ていないかよく観察してあげてください。

トイレの間隔を意識する

オシッコが漏れることを心配して何度もトイレに誘っていくと子供も嫌になってしまいます。また、頻尿になってしまうことがありますので注意が必要です。

漏らしたりオシッコが出た時から時間を測っていきましょう。はじめは10~30分くらいの間隔で出ることもありますが、徐々に感覚が短くなっていき、2~3歳になって排泄の感覚が分かるようになってくると2~3時間くらいの間隔になっていきます。

トイレでオシッコが出たらほめて自信につなげていく

一緒にトイレに行って、もしオシッコが出たらいっぱいほめてあげましょう。小さなことであっても、子供にとっては大きな成長の一歩です。