【音で感動を与えたい】ピアニストになるために必要なスキルや資格! - cocoiro career (ココイロ・キャリア)

【音で感動を与えたい】ピアニストになるために必要なスキルや資格!

ピアニストという言葉は非常に広い意味で使われています。例えば、ピアノを習って間もない人でも、ピアノを演奏できればピアニストと考えることができます。

そこで、今回の記事では、ピアノを弾いてお金をもらい、その収入で生活している人のことをピアニストと定義し、ピアニストになるためにはどのようなルートがあるのかご紹介していきます。また、子どものときに育てておきたい「資質」もご紹介するので参考にしてください。

ピアニストとは?

ピアニストを認定するような資格はありません。そのため、極端に言えばピアノを弾くことができれば「ピアニスト」ということができます。ただ、聴衆がいないところでピアノの演奏をしても収入にはつながりません。ピアニストは、聴衆を楽しませて、初めてその対価をもらうことができます。そのためピアニストが収入を得るには、コンサートを開く、結婚式で演奏する、ミュージシャンの録音に参加するなどの手段があります。

また、ピアニストというとクラッシックピアニストがイメージされがちですが、それ以外にもジャズピアニストやポップピアニストなどがいます。ジャズバーでは、ジャズピアニストが演奏していますし、ポップミュージシャンの録音やライブに同行するのはポップピアニストです。

ピアニストになるためのルート

一般的にピアニストになる人は、音楽大学に進学していることが多いようです。国内のみならず、海外の音楽大学に留学する人もいます。ただし、音楽大学を卒業したからといって、ピアニストという「就職先」が待っているわけではありません。在学中から、コンクールに参加したり、演奏できる場所を見つけて実力を認めてもらう努力が必要です。ここでは、ピアニストになるための3つのルートをご紹介します。

音楽大学に進学してピアノを専攻する

一般的に音楽大学というと、音楽科だけの専門高等教育機関だけではなく「東京藝術大学音楽部」のように、音楽部や音楽科など専攻コースがある大学も含まれています。国公立では、東京藝術大学やお茶の水女子大学、愛知県立芸術大学、京都県立芸術大学、沖縄県立芸術大学などがあります。私立では、東京6音大に数えられる桐朋学園大学や東京音楽大学、神奈川県の洗足学園音楽大学、大阪の大阪音楽大学などがあります。

国公立と私立では、国公立の方が倍率が高いです。その1つの理由は、学費にあります。国公立の東京藝術大学音楽部の学部生の授業料は年間535,800円です。それに対して、私立の桐朋学園大学の学部生授業料は年間1,360,000円で2倍以上かかります。その他の諸費用を含めると、さらに私立の方が学費は割高になります。

それでも、音楽大学に入学することで、毎日音楽に囲まれて生活することができますし、周りも学生も音楽の道を志している人が多いので切磋琢磨する環境があります。また、音楽を専門にしている先生方から教えを受けることができるので、努力して実力を高め、音楽大学卒業という経歴も得ることができます。

(参照元:入学料等(音楽学部・大学院音楽研究科・別科)|東京藝術大学
(参照元:学費-入学金・授業料等|桐朋学園大学

国内外のコンクールで優秀な成績を収める

ピアニストを目指すのであれば、結果を残すことがポイントです。その結果を残す場所の1つがコンクールです。

日本国内では、全日本ピアノ指導者協会が主催するピティナ・ピアノコンペティションが参加者約45,000組に上る大規模なコンクールとして知られています。また、小中学生を対象にしたコンクールでは、1968年から開催されているカワイピアノコンクールが伝統と規模を兼ねそろえたコンクールです。

世界に目を向けると、数えきれないほどのコンクールがあります。国際音楽コンクール世界連盟に加入しているものだけでも、世界で83のピアノコンクールが登録されています。

その中でも三大コンクールといわれるのが、ポーランドの首都ワルシャワで行われるショパン国際ピアノコンクール、ロシアの首都モスクワで行われるチャイコフスキー国際コンクール、ベルギーの首都ブリュッセルで行われるエリザベート王妃国際音楽コンクールです。審査は、事前の書類やDVDによる選考の後、1次選考、2次選考を通過しないと本選に参加することはできません。審査が厳しい分、結果を残すことができれば、ピアニストへの道が開かれます。

(参照元:国際コンクール|公益社団法人日本演奏連盟

固定ファンを獲得する

一方、ピアノコンクールという大きなステージで結果を出す以外にも、地道に固定ファンを増やす方法があります。ジャズピアニストやポップスピアニストを目指している人は、結婚式場で演奏したり、ジャズバーで演奏したり、ホテルのラウンジで演奏したりすることで、人前で演奏する実力を磨き仕事を増やしていくことも可能です。