大学院へ進学するメリットは?大学院進学する理由もご紹介 - cocoiro career (ココイロ・キャリア)

大学院に進むべきか悩んでいる…。大学院に進んでいいことってどんなことがあるの?そんな悩みを持った学生もいるのではないでしょうか?実際、大学院に進学する人数は、平成以降に一気に増えているのです。当記事では、文科省のデータから見える大学院に進学する理由や、大学院のメリット、デメリットをご紹介します。

大学院へ進学する人たちの現状

実際に大学院へ進学する人はどのくらいいて、それぞれどのような理由で進学を決めているのでしょうか?

平成で一気に増えた大学院進学者

実は大学院へ進学者の数は、平成に入って一気に増えているのです。1990年代以降に大学院重点化政策を行い、一部の国立大学は大学院の定員数を増加させたことも影響しています。

文部科学省が平成29年に発表した「大学院の現状を示す基本的なデータ」によると、日本国内の大学院在籍者数は平成3年時に98,650人だったのが、平成28年時で249,588人と約2.5倍まで増えているのです。最も在籍者数の多かった平成23年の272,566人からは緩やかに減少しているとは言え、平成の20年間の間に大学院の進学者数は倍増しているのです。

(参照元:大学院の現状を示す基本的なデータ|文部科学省

大学院へ進学する理由

大学院へ進学している人が多くいることは分かりましたが、大学院へ進学する人たちはどうして大学院へ進学しているのでしょうか? 全国大学生活協同組合連合会が2016年に大学院在籍者を対象に実施した「第9回全国院生生活実態調査」の中で「修士課程に進学した理由」という調査があります。この調査によると、文系・理系・医歯薬系でそれぞれ上位3つの理由が下記のとおりとなります。

 

(参照元:第9回全国院生生活実態調査 概要報告|全国大学生活協同組合連合会

文系
1.専門知識を身につけたかった(71.5%)
2.興味を深めたかった(66.5%)
3.資格を取得するため(35.7%)

理系
1.専門知識を身につけたかった(65.9%)
2.就職に有利だと思った(57.0%)
3.興味を深めたかった(53.5%)

医歯薬系
1.専門知識を身につけたかった(66.5%)
2.興味を深めたかった(47.8%)
3.就職に有利だと思った(30.7%)
(参照元:)第9回全国院生生活実態調査 概要報告|全国大学生活協同組合連合会

どの分野でも「専門知識を深めたかった」が第1位で、「興味を深めたかった」という理由も上位に入ってきました。また理系や医歯薬系に関しては「就職に有利だと思った」の割合も高くなっています。